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小｜中｜大｜「だが、何よりの脅威は〈十戒(ガラン)〉自体の強さだ。魔力が底をついた状況の奴に我らは全く為す術なかったのだからな」

　魔術士が告げた事実は、部屋に集まった者に重くのしかかった



「エリザベス王女、アーサー、この戦いに於いてそなたらの魔力の覚醒は不可欠だ」

　ブリタニア一の魔術士が告げた言葉に王女はやる気を出す。しかし、女神はそんな王女を不安げに見つめる



「キミ…誰？」

　巨人族の少女は、ようやく会えた最愛の妖精を不思議そうに見つめる



「焦っても良いことはないわよ。果報は寝て待て、と言うでしょう？」

　窓際の席に腰掛けながら妖精王を宥める女神は、脳内で一つの仮説を立てていた



「久しぶりね、ジェンナ、ザネリ」

　憤怒の大罪人と女神の"力,,を取り戻す為、ドルイドの聖地・イスタールに向かった一行。そこで繰り返される残酷な試練に大罪人と女神は苦しみ悶えることとなる



「大好きだった、イデアール。私が滅ぼした、理想の国。…さようなら」

　女神は試練を乗り越え、国を滅ぼした罪を背負いながら生きることを決意する。過去を過去とし、未来へ歩む。自身が長くは生きられないと分かった上で執筆状態：続編あり(完結)