人気：小説, 心理テスト, 性格診断, キャラ占い

小｜中｜大｜「かつての婚約者を忘れ、裏切り、その手にかける様は滑稽であるぞ」

　魔神王(ちちおや)が放った言葉に大罪人は戸惑い、恐れ、絶望へのカウントダウンを始める



「…可愛い妹を殺したお前たちを、私が助けると思って？」

　リオネス王城に転移した女神は、旧知の仲である女神族が殺られるのを冷ややかに見つめる



「この…女(ひと)は…っ…神々に魂を売った…最低最悪の女神です……！！」

　かつて女神族の姫に仕えていた少女は、敬愛する主と主が愛する者を傷つける女神を憎み、嫌悪する



「妖精王の森へ行きなさい。あの場所ならば、〈十戒〉と言えども容易に手出しはできないわ」

　女神が告げた、双子の天使への助言。その助言が何を齎すのか、この時はまだ誰も知らなかった



「…女神(わたし)を愛してくれる者はたくさんいるわ。でも…エルティアナ(わたし)は所詮代えが効く存在でしかない」

　無垢な姫君に憧れ、羨み、手を伸ばしても届かなかった女神の傷を癒せる者はいない。どれだけ耳障りの良い言葉を告げられても、自分の代わりはいると知っているから執筆状態：続編あり(完結)