Tu aimeras les gens et tu vivras fierement

〜少女の目的〜 ページ9

「はい、どうぞ」

　下りてきた女の子にアップルパイと紅茶を差し出すと、女の子は礼を言った

「介抱して頂いた上に食事まで…なんとお礼を言えばいいか……」

「介抱したのは店主(マスター)さんですから、私に礼は不要です」

「でも、食事を作ってくれたのはユーリです。ありがとう」

「……はい」

　実は先程、目の前の女の子に"あなたは私の妹です,,とカミングアウトされ、若干混乱中の私である。記憶もないし、違った時に申し訳ないので"多分違います,,と言ったのだが、耳飾りが妹さんと同じと言われ、黙るしかなくなった

「いただきます。……美味しい！」

「本当ですか！？良かったぁ……」

　一応味見したので不味くはないだろうと踏んでいたが、味覚は人それぞれなので若干不安があった。が、女の子のキラキラと輝いた瞳を見るにどうやら女の子の口に合ったようだ

「なぁ…お前、あんな鎧姿で何してたんだ？」

「…捜しているんです、〈七つの大罪〉を」

「なんでまた？生きてるかも死んでるかも分かんねーような連中だぜ？大悪党だぜ？」

　ホークちゃんの言葉に俯いた女の子。どこか哀しげにも見えるその姿に声をかけようとしたその時、お店の扉が激しく叩かれた

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