Tu aimeras les gens et tu vivras fierement

〜看板豚・ホーク〜 ページ3

「ったく、たりーな〜。俺に何の用だよ〜？」

「ホークちゃん！」

　お店の奥から現れたのは、〈豚の帽子亭〉の看板豚・ホークちゃん。私の癒しでもある

「ブタが喋ってる……」

「いちいち驚くなよ。これだから田舎モンは」

　それは色々な意味で失礼な気が……。後、ブタさんが喋ったら驚くのは特におかしいことじゃないような……

「ホーク、床掃除頼む」

「ちっ…面倒くせー……。残飯処理係も楽じゃねぇな」

　と言いつつも床に散乱した食べ物を処理し、床をピカピカにするホークちゃん

「もーちっとマシな残飯食わせろよな」

「豚の丸焼きなら、もーちっとマシに作れそうな気がするな」

「んまァ〜い！！ここの残飯サイコー！！」

「ありがとう、ホークちゃん。おかげで助かったよ」

「俺に優しいのは、ユーリちゃんだけだぜ。つーか、料理上手なユーリちゃんが作ればいいだろ」

「そしたら、残飯無くなるぜ？」

「何ぃ！？」

　メリオダス様とホークちゃんのやりとりに笑みを零した私は、お客様にもう一度謝って新しい料理を作り直した

「おおっ！」

「美味っ！」

「満足頂けたようで良かったです。この分の追加料金は頂きませんのでご安心下さい」

　にこっ、と笑ってお客様に伝えると、お客様は少し顔を赤くして頷いた。と、その時……

「で…出た……」

　バンッ、とお店の扉が激しく開けられ、顔を真っ青にしたお客様がお店に飛び込んできた

〜ユーレイ騎士の噂〜→←〜移動酒場〈豚の帽子〉亭〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す