【wrwrd！】脅威の妹は人見知り (ページ10)

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9話ページ10

zm「あ、そういえばAにこの基地の案内ってまだしてなかったな」

ゾムさんがAさんに話しかける声で私はハッとした。

…Aさんに見惚れていたことバレてないよな。

「そうだね。一応いろいろ調べたから、部屋の場所とか覚えてるけど…」

em「それでは、今から行きましょうか」

私は平静を装い、そう提案した。

zm「そやな、Aもそれでええか？」

「うん。えっと、エーミールさんよろしくお願いします」

そう言い、Aさんは私に頭を下げた。

あかん、なんやこの子は。

礼儀正しいし、可愛いし、やばい()

Aさんの些細な行動で鼓動が速くなっていく。

こんな調子でおったらゾムさんに殺されそうやな←

…なんかエーミールの顔が赤い気がする。

Aに惚れたんか？

少しイラッとしたのでエーミールに軽く殺気を飛ばしておいた。

em「そ、それでは行きましょうか」

殺気を感知したのか慌ててAから視線を逸らしそう言い部屋から出ていく。

俺は武器のメンテでもするために部屋に戻ろうかなと思っていたら、Aに裾の端を引っ張られた。

「…お兄ちゃんも来てくれる？」

コテンと首をかしげ不安そうな雰囲気でこちらを見てくる。

zm「…ええよ、一緒に行こか」

「やった…！」

えへへと嬉しそうに笑うA。

…はぁ、俺の妹マジ天使

「じゃあお兄ちゃん行こ」

zm「おう」

俺たちは少し先にいるエーミールの所へと歩いていく。

まだエミさんに人見知りしてるのか、Aはエミさんから1番遠いとこ、俺の右後ろから着いてきている。

早くここのヤツらに慣れて一緒にイタズラしたいんやけど、この様子やとその野望はしばらくお預けになりそうやな…

そんな事を考えていると談話室が見えてきた。

エーミールが談話室の説明をしていく。

em「ここは談話室ですね。幹部の皆さんが暇なときや休憩したいときに使っていて、人が居ることが多いので、Aさんが人見知りを治す場としてはいいと思いますよ」

「な、なるほど」

zm「じゃあ、入ってみよか」

「え、あっ」

Aがなんか言ってたけど気にせず扉を開ける。

さて、今日は誰がおるかな…