【wrwrd！】脅威の妹は人見知り (ページ4)

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3話ページ4

｢ここが我々国の基地か…｣

私はこれからここにいる総統を暗殺しにいく。

コンディションは悪くない。

いつも通りやれば大丈夫…

そう自分に言い聞かせていく。

事前に調べた情報によると、総統が居る部屋は3階で、基地内のブレーカーは各階にある。

再度侵入経路を頭の中で確認していく。

周りを警戒しながら私は基地の中に入っていった。

誰にも見つからずにブレーカーに仕掛けを施し、すぐに総統室の近くに辿り着いた。

ちなみに今いる場所は総統室の真上だ。

ここから暗殺するのはとても簡単で私の存在に誰も気づかない。

護衛がいたとしても私の速度にはついてこれない。

意識を研ぎ澄ます。

照明が消えた瞬間に降りて暗殺する…

視界が真っ暗になった。

今だ！！

カンッ！

｢…っ！｣

嘘、防がれた！？

こんなことは初めてだ。

今まで運良く強敵に当たってこなかったのか、もしくは今止めたやつが今までにないほど強いのか。

相手は瞬時に私の動きを封じ込めた。

必死に抵抗する。

しかし、相手の方が力が強い。

それでもただひたすらに抵抗する。

｢離せっ！｣

？｢離すわけないやろ！大人しくしとけや！｣

ああ、ここで殺されるのかな…

今まで黙っていたターゲットが口を開いた。

gr｢ゾム、怪我はないか？｣

ゾム

え、聞き間違えじゃない…よね…

私が驚いて動きを止めて、相手の顔を確認しようとした。

？｢久しぶりやな、A｣

照明が付いた。

私が見ている顔は、私とそっくりな顔をしていた。