kthk ページ17
やだ、あー、やだ。
パイプ椅子に腰掛けモニターに映る2人の男女を眺めそう呟く。キラキラ映画なんて引き受けなきゃ良かったなんて心の隅で思いながら長い台詞が書かれた台本をペラペラと捲る。
｢片寄涼太さん本日撮影終了です｣
モニターからそんな声が聞こえあぁ、やっと終わった。なんて肩を撫で下ろす。普段ならここで涼太さん！なんて走っていくけど今はそうも出来そうにない。流石に限界だなぁ、って。
｢北ちゃん？｣
｢…涼太さん｣
ふと顔を上げると先程までピアノを弾いていた彼。ああそっかあの現場からここまで遠くないもんな。
｢どうしたんですか、｣
｢いや、いつものお迎えがなかったからさ。｣
｢なるほど…｣
ごめんなさい、なんて小さく謝って椅子から立つ。なんか疲れたし楽屋戻ろう、歩き出した瞬間、涼太さんが俺の腕を掴み使われてない教室へと歩き出した。
｢りょ、ったさん？？｣
｢北ちゃんさあ、｣
｢はい、？｣
｢俺なんかしたっけ｣
涼太さんが俺を近くにあった机に座らせ顔を覗き込むようにそう尋ねた。違う、涼太さんは何も悪くない全部俺が、
｢俺がその、白石さんと涼太さんが、｣
｢うん｣
｢演技って分かってるんですけど、なんか、辛くて｣
｢うん、うん？｣
呆れさせてしまったかもしれない、更に俯くと涼太さんがふ、と笑い出した。
｢な、なにがおかしいんですか、！｣
｢え〜？北ちゃん可愛いなあって。｣
｢なんですか、それ｣
ふふ、と未だに笑う涼太さんを小突くと痛い痛い、なんてまた笑い出す。暫くして涼太さんが俺の両頬に手を置き真っ直ぐに俺の事を見つめた。
｢りょう、たさ、｣
｢俺のが｣
｢え？｣
｢俺のが嫉妬してるからね、｣
なんだ、それ。俺よりイケメンで恋愛映画引っ張りだこの涼太さんが、なんで、俺に嫉妬なんか。
｢いつも樹とかと仲良いし、｣
｢そ、れは｣
｢壱馬ともベタベタしてるし｣
｢だって、それはめんばー、で｣
分かってるよ、と涼太さんが小さく呟いた。なんだ、なんだ、涼太さんも俺と一緒だったんだ。
｢涼太さん、可愛いですね｣
｢ば、っ…お前うっさいわ｣
｢ふふ、｣
でもやっぱり白石さんに嫉妬はしちゃいます。そう言いながら涼太さんの頬を抓ると涼太さんは俺を抱きしめ耳元で小さく呟いた。
｢じゃあこれからは北ちゃんが嫉妬しないようにいっぱい好きって言ってあげる｣
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スウィ - ジェネ以外でもリクエストおｋでしょうか？よければｇｎＮＴが欲しいのですが、、、よろしくおねがいします！ (2020年2月12日 18時) (
レス) id: 155f51c88d (このIDを非表示/違反報告)
カラフル - 初コメ失礼します...！がんたさんの作品とても大好きです...！これからも無理せず更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年2月5日 21時) (レス) id: 754ea7702c (このIDを非表示/違反報告)
明奈(プロフ) - がんたさん» すみませんm(｡>__<｡)m別の垢で返信送ってしまいましたHARが別の垢です。すみませんm(｡>__<｡)m (2020年2月1日 9時) (レス) id: 1f85e08da6 (このIDを非表示/違反報告)
HAR(プロフ) - がんたさん» ありがとうございます！龍友くん攻め涼太くん受けでお願いします！ (2020年2月1日 9時) (レス) id: e6afd1d327 (このIDを非表示/違反報告)
かたはま - 亜嵐くんがお酒飲ませて寝ちゃった涼太くんを家に連れて行って、襲って、やっているうちにポロって亜嵐くんが好きって言っちゃうかんじで！ (2020年1月30日 18時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がんた x他1人 | 作成日時：2018年7月28日 14時
