96話 ページ48
渚side
殺せんせー主催の暗殺肝だめしが終わった今、殺せんせーはクラス全員に囲まれて説教をされている。
「要するに…怖がらせて、吊り橋効果でカップル成立を狙ってたと。」
殺せんせーが何か企んでいる事は、途中から皆なんとなく気づいてたけど…まさか、こんなゲスい事を企んでいたとは。
「何よ。肝だめしったって、結局誰もいないじゃない! 怖がって損したわ!」
「だからくっつくだけ無駄だと言っただろろ。」
そこに洞窟から出てきた烏間先生とビッチ先生。
ビッチ先生は僕達の視線を感じると、どこか恥ずかしそうに烏間先生から離れた。
うすうす思ってたけど、ビッチ先生って…
「くっつけちゃいますか⁉」
そんな殺せんせーの一言に、みんなの顔がどんどんゲスくなっていく…
中村さんがさっき殺せんせーに、皆が皆ゲスいわけじゃないって言ってたけど…
結局、皆ゲスかった。
こうして、最後の作戦が開始された。
その名も…
《 烏間♡イリーナ くっつけ計画 》
作戦決行は、夕食の時間。
みんなでビッチ先生の服装を清楚にしようと試みたり、烏間先生の好みを分析してみたりしたけど…
さすが烏間先生、つけ入るスキが無さすぎる!
「なんか、烏間先生の方に原因あるように思えて来たぞ。」
「でしょでしょ?」
前原くんの言葉に相槌を打っていくビッチ先生。
「先生のおふざけも、何度 無情に流された事か。」
殺せんせーも悲しみながら、打つ手を無くして、烏間先生がみんなにディスられ始めた。
殺せんせーが男子と女子それぞれに指示を出して、皆が作業に取りかかる。
けど、そこにカルマくんと星宮さんの姿はなかった。
2人とも、どこに行ったんだろう…
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作者名:麻倉 真音 | 作成日時:2020年5月5日 23時