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87話 ページ39

− 8階 コンサートホール −
Aside
律の話によると、VIP専用の非常階段を使うためには8階のコンサートホールを通り抜ける必要があるとのこと。
わたしたちは先を急ぐ。




足音から察するに…敵は1人。
わたし達はバラバラになって、椅子の背もたれの裏に身を潜めた。
嫌な沈黙がわたし達を包む。
突然、フロア中に銃声が鳴り響いた。
わたしはびっくりして隣にいるカルマくんにしがみつく。
「大丈夫だよ。何が起きてもAだけは俺が護るから。」
そう言ってカルマくんはわたしを自分の方に引き寄せてくれた。
「おまえら人殺しの準備なんてしてねーだろ。おとなしく降参して、ボスに頭下ッ…」
敵が喋っている最中に、また銃声が鳴り響く。
今のは…
そう思った次の瞬間、ステージの照明が一斉について、視界が急に眩しくなった。
照明の逆光でステージが見づらい。
また銃声が鳴り響く。
敵が自ら教えてくれた情報だと、敵は軍人上がりで、かなりの銃の使い手らしい。
「速水さんはそのまま待機!いま撃たなかったのは賢明です。」
ステージ上にいる敵は殺せんせーの挑発に容易く引っかかって、殺せんせーの完全防御形態に向かって何発も打つが効果なし。
殺せんせーは敵を見ながらわたし達に次々と指示を出す。
さあ、反撃開始だ!
「カルマくんと星宮さんは一緒に、そして不破さん、同時に右8! 磯貝くん、左に5!」
殺せんせーは敵を撹乱するために出席番号を使ったり、クラスのみんなの特徴を表す言葉を使って指示を出していく。
そして、千葉くん、速水さんに向けて安心させるような言葉をかける。
わたしたちはみんなで戦っているんだ。
「出席番号12番。立って狙撃!」
わたしたちのいる位置からはどうなっているのか何も見えない。
銃声が鳴り響き、そのあとに大きな音。
どうやら千葉くんと速水さんの狙撃が見事に決まって、また1人、わたし達は殺し屋を拘束する事に成功した。
クラスみんなで作戦の成功を喜びあった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:麻倉 真音 | 作成日時:2020年5月5日 23時

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