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80話 ページ32

渚side
寺坂くん達の協力もあって、見事に殺し屋のおじさんを縛り上げる事に成功したカルマくん。
何故カルマくんがおじさんと同じガスを持っていたかというと…
「毒使いのおっさんが未使用だったのくすねたんだよ。使い捨てなのがもったいない位、便利だねぇ。」
カルマくんは使い終わったガスを投げて遊びながらおじさんに言う。
「何故だぬ…俺のガス攻撃…おまえは読んでいたから吸わなかったぬ。俺は素手しか見せていないのにぬ…何故ぬ!」
おじさんは訳がわからないようでカルマくんに問いかける。
それもそのはず。
僕も不思議だった。
「とーぜんっしょ。素手以外の全部を警戒してたよ。」
「ぬぅ…」
「あんたが素手の闘いをしたかったのは本トだろうけど、俺等をここで止めるためには、どんな手段でも使うべきだし、俺でもそっちの立場ならそうしてる。」
カルマくんが殺し屋のおじさんの前に座り込む。
「あんたのプロ意識を信じたんだよ。信じたから警戒してた。」
「なるほど!」
カルマくん…ちょっと変わったな、良い感じに。
「大きな敗北を知らなかったカルマくんは…期末テストで敗者となって、身をもって知ったでしょう。敗者だって自分と同じ、色々考えて生きている人間なんだと。それに気づいたものは必然的に、勝負の場で相手のことをみくびらないようになる。自分と同じように敵も考えていないか、頑張っていないか、敵の能力や事情をちゃんと見るようになる。敵に対し敬意を持って警戒できる人、戦場ではそういう人を隙がないというのです。」
殺せんせーはカルマくんのことをとても褒めていた。
なんだか僕も嬉しくなった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:麻倉 真音 | 作成日時:2020年5月5日 23時

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