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74話 ページ26

カルマside
俺たちは治療薬を奪うためにホテルの裏側にやってきた。
そこには高い崖。
反対していた烏間先生の決意も固まり、俺たちは一斉に崖を登り始める。
みんなの後に続いてAも岩に手を伸ばそうとしていた。
「待って。」
声をかけられた彼女は俺の方を見てキョトンとしている。
「Aは俺が連れて行くって約束したでしょ?ほら…背中にのって。」
俺の言葉を聞いた瞬間、顔を真っ赤にして首を横にブンブン振る彼女。
そんな姿もかわいい。
「だって、Aのことは俺が護るって約束したじゃん。こんな崖登ったら怪我するよ。迷惑とかじゃないよ。俺がやりたいことだから、ね?」
「…でも…」
それでもまだ納得しない彼女に最終手段を使う。
「俺さ、Aが側にいてくれるだけ、それだけで俺の役に立ってるよ。」
そう言って彼女を抱きしめる。
「…ありがとう。」
まだ真っ赤な顔をしている彼女を背中に乗せて俺は崖を登り始めた。
「見てごらん。ビッチ先生だって自分で崖登れないんだから、Aだって気にしなくていいんだよー」
だいぶ下の方で騒いでいる教師陣を指差す。
それをみて少し笑ってくれる彼女。
「カルマくんありがとう。わたしやっぱりカルマくんのこと大好き。」
「…俺も。」
突然の彼女からの告白に俺は口元が緩んで仕方がなかった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:麻倉 真音 | 作成日時:2020年5月5日 23時

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