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63話 ページ15

Aside
今日は期末テスト当日。
わたしは病院でお留守番。
カルマくんは毎日お見舞いに来てくれて、ずっとわたしのそばにいてくれた。
おかげで心が軽くなった。
みんな今ごろテストやってるよね。
テストは2日間、みんな頑張って。
いまは応援しかできないけど、早く元気になってみんなに力になれなくてごめんなさいって言いたいな。




カルマside
英語、理科、社会、国語…
みんなして期末テストに向けて必死に勉強してたけど、この程度の問題、俺からしてみればどうってことない。
最後は、数学か。
…あーあ、皆 目の色変えちゃってまぁ…
勝つってのは、そういう事じゃないんだよね。
通常運転でサラッと勝ってこその完全勝利。
正しい勝ち方。
浅野学秀(こいつ)を生贄に、皆に教えてやるよ。




渚side
今日はいよいよ答案返却日。
「では、発表します…」
クラス全体に緊張が走る。
英語 E組1位 中村莉桜 学年1位 中村莉桜

国語 E組1位 神崎有希子 学年1位 浅野学秀

社会 E組1位 磯貝悠馬 学年1位 磯貝悠馬

理科 E組1位 奥田愛美 学年1位 奥田愛美
殺せんせーによってどんどん発表されていく。
数学の結果を待たずしてA組との勝負はもうすでに3勝1敗だ。
E組の勝ち越し決定だ。
みんなはもうお祝いムードだ。
僕の成績も上がっているし、嬉しい気持ちでいっぱいだ。
あとは数学だけだ。




カルマside
「クソッ!」
俺は校庭の木の下で返ってきた自分の答案用紙を握り締めていた。
数学 85点 学年10位 総合469点 学年13位
「さすがにA組は強い。5教科総合6位までは独占。E組の総合は片岡さん、竹林くんの同点7位が最高でした。当然の結果です。A組の皆も負けず劣らず勉強をした。テストの難易度も上がっていた。怠け者がついていけるわけがない。」
「…何が言いたいの?」
俺の後ろから話しかけてくる殺せんせーに言葉を返す。
「余裕で勝つ俺カッコいい、とか思ってたでしょ。恥ずかしいですねぇ〜」
体が一瞬、ビクッとなり、顔が熱くなる。
…図星だった。
多分、今俺は赤面していると思う。
その後も殺せんせーは俺の傷口をえぐるような言葉を浴びせ続けた。
舐めているシマシマの顔色と触手で俺のことをいじってくる。
俺は悔しくて殺せんせーを押しのけて校舎へと戻った。
校舎へ戻る途中に俺のケータイが鳴る。
画面に書かれた名前は大好きな彼女の名前だった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:麻倉 真音 | 作成日時:2020年5月5日 23時

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