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都内にある某マンションの一室。


この部屋には、人気アイドルグループの山田涼介と中島裕翔が周囲には知られないようにひっそりと暮らしている。


最初はライバル関係にあり不仲だった2人だが、ライバル意識を持って向き合っているうちに、徐々に打ち解けていき、自然と付き合うことになった。


2人ともアイドルとして、歌にテレビに雑誌に引っ張りだこの人気者のため、2人の時間がなかなか取れないという状況になっておもいきって同居することにした。


ある日。夜遅くに仕事が終わり帰宅しても、部屋の明かりはついていなかった。
お互い早朝から出掛けたりするため、最近はろくに話もできていない。


せっかく一緒に住んでいるのに。涼介は寂しさを感じていた。


気を紛らわそうとキッチンに立ち、料理を作ることにした。
料理だったら、自分がいないときでも食べてもらえると思ったし、単純に作るのが好きだから。


エプロンを身に着けると、手際よく準備をし食材を調理していく。
すると数十分後には食欲をそそるいい香りが部屋中に漂ってきた。



涼「んっ、我ながら上出来だっ!」



今日作ったのは鯛の煮付けと、筑前煮、サラダ、味噌汁。
健康的な和食メニューだ。



涼「裕翔、喜んでくれるといいな」



テーブルに並べ終わって、後片付けをしようとした時、玄関の方から物音がした。
キーロックが外れて、ドアが開く。
人の気配が近付いてきた。



裕「ただいま・・」



声がする部屋の入口の方に顔を向けると、恋人である裕翔の姿があった。



涼「裕翔っ!おかえり〜」



急いで裕翔のもとに駆け寄る。



裕「山ちゃんの顔、久しぶりにみたかも」


涼「俺もそう思った。まぁ、こっち座りなよ」



涼介は食卓テーブルまで裕翔を誘導した。
テーブルの上には出来たての料理が美味しそうに湯気をたてている。



涼「裕翔が好きなの作ってみた。食べれそう?」


裕「これ全部・・俺のために作ってくれたの!?」



並べられた料理を前に裕翔は目を輝かせた。
涼介はふふん。と誇らしそうに胸を張って言った。



涼「冷めないうちに召し上がれ!俺はちょっと先に片付けしてくるから」



久しぶりに会えただけじゃなく、自分のために美味しそうなご飯を作ってくれていた。
愛おしさが込み上げてきて、裕翔は思わず涼介の細い腰に手を回し後ろから抱き付いた。

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わたあめ - 何この最高としか言えない作品、、、。 (2022年12月8日 15時) (レス) @page6 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*yuki* | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/strawberry_panic  
作成日時:2021年6月26日 0時

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