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いつも通りの憂鬱な朝。
…しかも今日は臣さんとふたりきり。
静まり返った楽屋は息をする音さえ響いているような気がして落ち着かない。
「……」
何も言わず、臣さんはただじっと私を見てる。
…今日は出て行かないのかな。
ジロジロ観察されてるみたいで頭も上げられない。
「……お目当ては、隆二？」
『…………は？』
その意味がわからなくて反射的に頭を上げると、臣さんの口元は妖しく歪められていた。
…違う。
私が見たいのはこんな笑みじゃないのに。
「昨日はお楽しみだったんだろ？隆二とさ…何？もうヤったの？」
『な…』
「隆二も趣味悪いなー。別にどうでもいいけどさ、俺と熱愛出てんのに隆二と熱愛なんてすっぱ抜かれたらほんとにシャレになんないしやめてくんない？」
『………っ！』
目の前が真っ白になって、右手がジンとした。
甲高い音が部屋に広がる。
「っ、てえ…」
『今市さんは…貴方のパートナーじゃないですか！それなのにそんな……っ』
臣さんの頬がほんのり赤くなってきて、私の手のひらもまだビリビリと痺れたままで。
商品とも言える大切な顔を、なんて…そんなこと考える余裕もなかった。
それでもまだ、こみ上げてくる気持ちは抑えきれなくて。
『さ、最低です……』
初めて伝えた、私の本音。
私だけならまだよかった。
今市さんまで…無二のパートナーの今市さんにまで。
なんて勝手で傲慢。
「…最低なのはどっちだよ」
『っ…何にも…何にも知らないくせに！勝手なこと言わないでください！』
溢れる怒りが涙腺を刺激して、鼻がツンとする。
臣さんの前では絶対泣かない、けど。
…悔しい。
「あんたのことなんて知りたくないし」
鼻で笑って、臣さんは楽屋を出て行った。
…やっちゃった。
怒られるだろうな…マネージャーさんとか、偉い人たちに。
手を上げるなんて…最低、私も。
子どもみたいでみっともない。
膝から力が抜けて座り込むと、這い上がってきた冷たさに皮膚が粟立つ。
不思議と涙は出なかった。
慣れちゃったのかな。
『あんたのことなんて知りたくない、か…』
こんなこと言われても、臣さんへの憧れはそのままで。
…まだ好き、だなんて。
私もどうかしてる。
ふとスマホに目を落とすと、今市さんからメッセージが届いていた。
【今日も撮影だよね？頑張って！】
今日の撮影は延期。
何故か私へのお咎めはなかった。
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nao(プロフ) - 更新停止になっていてびっくりですT_T悲しいですT_T (2015年10月4日 15時) (
レス) id: 2587847f15 (このIDを非表示/違反報告)
Mao(プロフ) - すっごく面白いです！更新楽しみに待ってます♪ (2015年10月1日 1時) (レス) id: 7f488f7675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます。主人公と三代目の関係も少しずつ発展していきます。なるべく早く更新できるよう頑張りますので、お付き合いいただけると嬉しいです。 (2015年8月30日 8時) (レス) id: c51140edff (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - 三代目fanさん» コメントありがとうございます！主人公と三代目がどうなっていくのか…更新はゆっくりですが、想像しながらお待ちいただけると嬉しいです。 (2015年8月30日 8時) (レス) id: c51140edff (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - おー面白い(≧▽≦)何のタイムリミットなの？気ーにーなーるー！！更新、めっちゃ待ってますよ！ (2015年8月29日 22時) (レス) id: 7f78f03745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆと | 作成日時：2015年5月19日 19時
