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「何これ。説明して」
雑誌が発売して数日。
事務所でばったり会った龍友兄がものすごい勢いで突きつけてきたのは、私と岩田さんが載っているページ。
『何って…こないだ撮った雑誌、だけど…』
「近い。えろい。お父さんこんなの許した覚えはありませんよ」
『その口調どっちかっていうとお母さんじゃないの…っていうか、なんで』
「こないだ三代目さんと撮影だった時待機場所にこれが置いてあって。そっから大変だったんだぞ。三代目さんは岩さん質問攻めだしGENEは死屍累々」
『じゃあこれは？』
「買った。自費で」
『…仕事じゃん』
「仕事でもこれは色気出すぎ」
『岩田さんのが出てるでしょ』
怒る意味が全くわからん。
…っていうか、龍友兄に怒りたいのはこっちだった。
「いっでえ！」
龍友兄の頭を思いっきりしばく。
『次龍友兄に会ったらしばくって思ってたの今思い出した』
「なんで」
『酔った涼太くんに送らせるのやめてよ』
「あ〜…いや、あれはさ…」
『なに』
「いや…隼が話がある、って言ってたからさ。俺が行けないとなるとあとは涼太しか任せられるやついなかったし…」
『……そう』
隼が。
…なら、しょうがないか。
珍しく引き下がった私に、龍友兄はものすごく怪訝な顔をした。
『隼、元気ないの…私のせいでしょ。でも私じゃなんにもできないから』
「…気になる？隼のこと」
『当たり前じゃん。一番、仲良かったんだから…』
「……ふーん」
『ま、今じゃ話もろくにしてもらえないけどね』
隼と仲が良かったのはSHINOだから。
…きっと、もう昔みたいに馬鹿な話で笑い合うことなんてできない。
自分の言ったことに少し落ち込んでいると、突然ポケットのスマホが震え出した。
『ん、電話…HIROさんから？』
急いで出ると、HIROさんの焦った声が鼓膜を震わせた。
「Aちゃん、今どこ！？」
『え、あ、事務所です、けど…』
「今すぐ社長室きて！」
それだけ言って切られた通話。
HIROさんは普段そんなことをしないだけに、緊急性があることを物語っていた。
「どした？」
『なんか、今すぐ社長室きてって…』
「…大丈夫だって。何もないよ」
『…だといいけど』
嫌な予感がする。
龍友兄と別れ、変な汗が滲んでくるのも構わずに社長室へ向かう。
…足って、こんなに重かったっけ。
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ゆと(プロフ) - みさっこさん» 返信が大変遅れて申し訳ないです。作品が好きと言っていただけて本当に嬉しいです！更新は遅いですが引き続き応援していただけると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2015年8月29日 19時) (
レス) id: c51140edff (このIDを非表示/違反報告)
みさっこ - すみません、横からですが、、、笑 ゆとさんの作品とても好きです♪ゆっくりでいいので、頑張ってください。更新たのしみにしています。 (2015年7月14日 1時) (レス) id: f7a4edcd84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - すばるさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます。書きたいことはたくさんあるんですが自分の納得のいく出来にならなくて…毎回おまたせしてしまってごめんなさい！これからも遅めの更新になってしまうとは思いますが、お付き合いよろしくお願いします。 (2015年5月21日 21時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - ゆとさん» お久しぶりです。小説を書くことは色々と大変ですよね…。ゆっくりでいいので、頑張ってください！応援してます。 (2015年5月20日 17時) (レス) id: 818dd67184 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - ぽにょ太さん» 返信遅れてしまってごめんなさい！ずっと読んでくださってるんですね！嬉しいです。本当にゆっくりですが少しずつ更新していきますので今後の展開を予想しながら待っていただけたら嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2015年5月19日 20時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆと | 作成日時：2015年3月2日 14時
