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『で？』
「…で？」
『説明して。なんでこんなことになってるの』
もはや呆れを通り越して逆に冷静になってしまう。
8月28日。
いつも通り講義を終えた僕を迎えにきてたマネージャーさん。
その時点で何かがおかしかったけど、もっとおかしいのはその後。
横に止めていた車に強引に乗車させられて、そのままあっという間にスタジオに押し込まれた。
車には涼太くんもいたけど、ここまで何を聞いてもヘラヘラと笑っているだけ。
スタジオに着くなり座らされてメイクされるし…なんなの…。
もう意味がわからない。
「んーもう着いたしいいかな…。今日、23時からGTOのバスケ部メンバーがアメスタで生放送するんだよ」
『僕バスケ部じゃないし、ますます関係ないんだけど』
「あるよ？だって今日の放送、SHINOはシークレットゲストとして出演するんだもん」
『……は？』
「だから、SHINOも出るの。外崎バスケ部の助っ人でしょ？」
『…………帰る』
逃げようとする僕を涼太くんとメイクさんが抑える。
「そう言うと思って今まで言わなかったの。ほら、衣装もマネージャーさんに持ってきてもらったんだよ」
そう言いながら涼太くんが手渡してきたのは、AKIRAさんがくれた24karatsのTシャツ。
部屋に飾ってあったはずなのに。
…朝起きれないからって、マネージャーさんに合鍵渡したままだったの忘れてた。
『僕出ても話せないよ。しかも生放送とか…』
「大丈夫だよ。バスケ部メンバーしかいないんだし、SHINOはリラックスして普段通りにしてれば大丈夫」
もうここまできたら出るしかないんだろうけど、ものすごく嫌だ。
「もしなんかあったら俺を頼ってよ。俺、席隣なんだし。ね？」
そう言って笑う涼太くんは少し頼もしい。
…うまいこと丸め込まれてるな、僕。
「そういえば、SHINO普段は眼鏡なんだね」
『うん、まあ…』
「んー…俺、その眼鏡やめたほうがいいと思うけどな…。もったいないよ、せっかく綺麗な目してるのに」
言いながら涼太くんが僕の目を覗き込んできて、ドキリとした。
近い。
「今日コンタクト持ってないの？」
『持ってるけど…』
「じゃ、これ外そ」
眼鏡が無くなって、視界が一気にボヤける。
「どう？似合う？」
どうやら涼太くんは僕のイモい眼鏡をかけてるみたいだけど…何にも見えない。
『あーうん。男前は何かけても男前だね』
見える距離まで近づいて感想を言うと、涼太くんは照れたようにはにかんだ。
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ゆと(プロフ) - 片寄画伯さん» 5で明言していますが、主人公は女性です。紛らわしくてすみません…。 (2014年11月26日 23時) (
レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
片寄画伯(プロフ) - 主人公は女ですか？ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 85bff416cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - 乃愛さん» ありがとうございます。短編も長編も頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2014年11月24日 0時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛 - ゆとさん» あらすじを決めるまでがスランプなんですね、笑 結局、何も分からないとスランプにはなるもんなんですね。笑← 短編も見てます！めっちゃ面白いです。両作品これからも頑張ってください！応援してます。 (2014年11月23日 21時) (レス) id: 7d48793382 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - 乃愛さん» 他の作者さんの作品もたくさん読みますよ！他の人が書いたもののほうがやっぱり面白いので…笑 私はあらすじを決めるまでに結構悩むので、お話が思いつかないとスランプにもなりますね…。今は短編にも挑戦しているんですが、やっぱり小説を書くのは難しいです。 (2014年11月23日 10時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆと | 作成日時：2014年10月28日 11時
