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『ねえ隼…ほんとに見るの？』
「ここまできて何言ってんのさ！どうせSHINOだって見るんだし、一人で見るより二人でしょ！」
何でこうなってしまったのか。
僕は何故か、そして誠に不本意ながら、隼の家にいる。
今日はついにGTOの初回の放送日。
撮影が休みだった僕は事務所で鉢合わせした隼に捕まって、強引に家に押し込まれてしまった。
『佐野さんとか片寄さんと見ればいいでしょ…』
「今日は二人ともバラエティの撮影だもん。それに、あの二人絶対恥ずかしがって一緒に見てくれないし」
『僕も恥ずかしいんだけど』
「いいじゃんー。俺一人で見るのさみしい」
うわ、またそういう可愛いこと言って…。
なんなのそのずるい弟キャラ。
『わかったよ…見るよ』
同意を示した僕にニッと笑って見せる隼がちょっとだけ憎らしい。
そもそも、誰かの家にお邪魔すること自体数年ぶりだからなんだか落ち着かない。
わざわざ兵庫から東京の大学に行くなら偏差値の高いところに行けと親に言われ、去年は受験勉強に追われる日々だった。
その前だってずっと部活で演劇漬け。
たまの休みは大阪に舞台を観に行っていたし、そもそも家に遊びに行くほど仲のいい友達がいたかと言われると微妙なところ。
隼の家はある程度整頓はされてるけど、男の家って感じで…ところどころによくわからない絵画のレプリカみたいなのが飾ってある。
「あ、ココアいれるね！」
『そこはコーヒーじゃないんだ…』
「ココア飲みたい気分なのー」
強制的に座らされたソファーの座り心地はすごくいいけど、話をしていてもどうもそわそわしてしまう。
「ねえ、なんかSHINO落ち着きないけど。どうかした？」
『いや…人の家にお邪魔するの久々だからなんか』
「なんだーよかった。俺の部屋がきたないから嫌がってるのかと思った」
『そんなわけないでしょ。隼の部屋思ったより綺麗だったし』
「まあ片付けたしね！」
何故か胸を張る隼に苦笑する。
「俺の家なんだし、別にそんなかしこまらなくていいんだからね！ゴロゴロしていいから…あっ！でもルンバちゃん蹴らないでね！」
『はいはい。なんか隼に気遣って損した』
「わーSHINO、結構言うねー。涼太くんみたい」
『僕そこまで毒舌じゃないよ？』
「いや、なかなかだよSHINOも。はいココア」
『ん、ありがと』
渡されたマグカップの中ではたっぷりのココアがグツグツいってる。
…熱湯でココアいれないでよ隼。
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ゆと(プロフ) - 片寄画伯さん» 5で明言していますが、主人公は女性です。紛らわしくてすみません…。 (2014年11月26日 23時) (
レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
片寄画伯(プロフ) - 主人公は女ですか？ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 85bff416cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - 乃愛さん» ありがとうございます。短編も長編も頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2014年11月24日 0時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛 - ゆとさん» あらすじを決めるまでがスランプなんですね、笑 結局、何も分からないとスランプにはなるもんなんですね。笑← 短編も見てます！めっちゃ面白いです。両作品これからも頑張ってください！応援してます。 (2014年11月23日 21時) (レス) id: 7d48793382 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - 乃愛さん» 他の作者さんの作品もたくさん読みますよ！他の人が書いたもののほうがやっぱり面白いので…笑 私はあらすじを決めるまでに結構悩むので、お話が思いつかないとスランプにもなりますね…。今は短編にも挑戦しているんですが、やっぱり小説を書くのは難しいです。 (2014年11月23日 10時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆと | 作成日時：2014年10月28日 11時
