SJ☆ Short story

ヒチョルstory１ ページ9

来ない
約束の時間だと言うのに
いや 女子だ
10分遅れる事はあるだろう

待ち合わせ場所で 人の行き来を見てる
カップル多くないか？

時計に目を落とす
30分の遅刻
きっと渋滞だろう

40分の遅刻
俺様を待たせるなんて いい度胸してる

50分の遅刻
俺様に会う気あるのか
まさか 忘れてるなんてないよな

「お待たせ」
後ろからの声に振り返ると
何をやらかしたと言わんばかりのA
その腕には びっしょり泥だらけの猫
Aも 泥だらけで 息を切らしていた

お 怒れない
これで 怒ったら
世界のキムヒチョルじゃなくなる

HC「何があった？」」
質問あってるよな

A「川の浅瀬に捨てられてね
その 拾うとして 転んじゃって」

恥ずかしいそうにするのに
ハンカチでは ずっと猫を拭いていた
この優しさに惚れたとは言え
やっぱりな答えに笑いをこらえる

今は Aをどうするかだな
ホテルも宿舎 無理だな
Aの部屋だな

Aの部屋に歩き出す
その後ろを 着いて歩く
A「怒ってるよね」
HC「怒ってない」
A「呆れてるの？」
HC「それも違う」
笑いを堪えてるって言うべきか

のんびり30分も歩けば部屋に着く
黙って歩いてたから 怒ってると誤解してるだろ
部屋について 風呂を入れてやる

あぁ？まだ玄関に立っていた
何で涙流してんだ
しまった 膝から血が出てる
俺 歩かせたよ

抱きかかえようとすれば逃げる
A「猫ちゃんを先に」
猫を差し出す

あのな お前--;
どう考えても お前が先だろ
めんどくさい
強引に抱きかかえて風呂場へ連れて行く

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