3日目.頼れ悪霊 ページ10
もしこの幽霊が悪霊化すれば、必然的に除霊をすることになるかもしれない。
エクボのように自我があるうちはまだいいけど、
完全に理性だけ飛んでいった害悪な霊になったら
どうする。
その時は、話し相手になるなんて以てのほかだ。
一緒にいれなくなるだろう。
「あぁ、出来れば会わせたくなかったんだけど。」
「え?」
「いいか。放課後、君に会わせたいやつがいる。
生徒会が終わったらさっさと正門で合流しよう。」
「う、うん。でも私幽霊だよ?その人も律みたい
に霊感がある人なの?」
「相手も幽霊だ。しかも悪霊。」
「えぇ!?悪霊!?やだ、幽霊こわい……。」
「……幽霊が幽霊を怖がってどうする。」
「だ、だって私まだ幽霊に会ったことなくて。」
「言っておくけど、一番怖いのは幽霊に
囲まれる僕だからね。わかったらもう学校
に向かうよ。遅刻する。」
「えぇ、律ー……。」
不安だよ、なんてゴチャゴチャ言いながら
それでも大人しくついてくる幽霊。
僕だって会わせたくなかった。
でも、この件に一番詳しいのはエクボだろう
から、頼りざるを得ないだけだ。
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見毛 - すごい丁寧に書かれていてお話も面白い…とても面白いです…!律くんかっこいいなぁ…更新楽しみにしています (2019年4月2日 3時) (レス) id: fc0f2493d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロイちゃん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!更新頑張ってくださいっ!! (2016年11月22日 6時) (レス) id: 0dbc3b26b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2016年10月23日 17時