王子様は存在する！？【2nd season】 (ページ6)

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樹side

「ねぇ〜、行っちゃうの？」

俺の腕に巻きついている女の腕

今日は、Aちゃんに話さなきゃいけないことがあるのに

こんな日に捕まるなんて最悪だ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

ディスプレイを見ると、〝北斗〟という文字

あれっ、俺やらかしたか…？

『もしもし？』

北「樹？
お前さ、人をどんだけ待たせたら気が済むんだよ」

うわっ、北斗お怒りだ〜…

後でなんか奢ろ

『ごめんっ！
今の今まで捕まってたの！！』

北「あと10秒で来いよ？
Aちゃん、今にも帰りそうだから」

『まじ？急ぎます…』

そんなに待たせたか？と思ってスマホの時計を見ると、集合の時刻から30分程すぎていた

「ねぇ、Aちゃんって誰？」

『お前には関係ねぇよ
俺、行かなきゃだから』

そう言って、俺は急いでみんなのもとへ向かった

.

.

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ｶﾞﾁｬ

『ごめんっ！』

北「遅い
10秒で来いって言ったよな？」

『すいません…』

慎「Aちゃん、逃げようとしたんだからね？」

大「ほんと…焦ったよ」

ジ「A、起きて？」

ジェシーの声がする方向を向くと、すやすやと寝ているAちゃん

宮「あっ、樹くん」

『ごめん…待たせて
今日は、ちょっと話したいことがあってさ』