王子様は存在する！？【2nd season】 (ページ23)

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阿部side

「ねぇーー、コクられた…」

『誰に？』

「ジェシーくんに」

土曜日、Aがジェシーと一緒に遊園地に行くことは事前に本人から聞いていた

俺は、あの6人の恋愛事情を知っている訳で

なので、何となくそんな雰囲気になるのではないかとも思っていた

『で、なんでそんなにテンション低いの？』

宮「だって、こんな私に告白するんだよ？
こんなこと言ったら悪いけど、目が節穴過ぎない？」

それは貴方だよ

宮崎A。

あんなにされても気付かないAの方がよっぽど節穴な気もする

なーんてことを言うと、絶対に怒られるので心の中でだけ言っておく

『で、結局なんて言ったの？』

宮「えー、その時はパニックだったから、〝今度ね〟みたいなことを言っちゃったけど」

『そんな期待させるようなこと言ったのね(笑)』

宮「そうかな？
それしか切り抜ける方法が無かったんだよ…」

そう言って、机に突っ伏すA

うん、北斗や樹が居なくて良かった

宮「私、どうすればいいの〜〜！！
あべべ手伝って！」

『俺が手伝うものないでしょ！！』