Re : sentiment

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あの日以降 、帰りが少し遅くなると









優斗「 … 遅すぎない？」

『 ごめん 、仕事が長引いたの 』

優斗「 遅くなるなら連絡してって言ったよね 」









元々心配症な彼だったけれど最近は特に酷くて …
だけど私は優斗の愛の強さに心地が良いと思っていた



そんな矢先の出来事 。
















優斗「 おかえり 、どうだった？」

『 ミイちゃん物凄く綺麗だったよ 』

優斗「 そっか 。挨拶は上手く出来た？」

『 緊張したけど何とかね 』









ミイちゃんの結婚式にお呼ばれした私を
迎えに来てくれた優斗 。





白いドレスを身に纏って
涙ながらに微笑むミイちゃんはあまりに綺麗で
私まで涙を流してしまったくらい 。









優斗「 荷物持つよ 、あれ？花貰ったの？」

『 ブーケトス取れたの 』

優斗「 じゃあ次は俺達ってことかー … 」

『 ジンクスではね 』










荷物を持っていない方の手でタクシーを呼び止めて
私を見る優斗 。









『 何？』

優斗「 結婚しよっか 」

『 え？』









いきなりすぎて変な声が出た 。









優斗「 … Aは俺と結婚するの嫌？」









プロポーズってもう少しロマンチックな雰囲気で
言われるものだと思っていたんだけど












優斗「 俺は今すぐにでもしたいけど 」









此方へ向かってくるタクシーのヘッドライトに
照らされる優斗の横顔は少し赤くなっている気がして









『 … 私もしたいよ 』












これが優斗の精一杯なのかな？なんて思ったら









優斗「 じゃあ結婚しよう 」

『 喜んで 』













これが私達らしいのかもって思いながら
扉が開いたタクシーに乗り込む 。














優斗「 改めて挨拶だな 」

『 お父さんすぐオッケーするよ 」

優斗「 だといいんだけど 」









走り始めたタクシー 。




ミイちゃんから投げられたブーケは
私の元でいい香りを漂わせている 。









『 ブーケって本物の花だったんだね 』

優斗「 いい香りだね 」

『 お花みたいなドレス着たいかも 』

優斗「 それは俺も見たいかも知れない 」









優斗は今まで見せたことのないどこか安心した表情で
私は優斗がやっと心を開いてくれた気がして微笑んだ 。











『 優斗 、幸せにしてね 』

優斗「 幸せにするよ 」




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