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優斗「 そういえばさ 」









片付けが終わった夜 、


蕎麦を食べてる手を止めて優斗が口を開いた 。









優斗「 お母さんが家に来るって … 」

『 え?』

優斗「 2人で住むこと伝えたら今回はしつこくて 」









目の前の蕎麦を見つめる 、


イマドキ引っ越し蕎麦とか古い考えって思われるかな
なんてつまらない事を考えていたのに ……




こんな話持って来るなんて
思わず口に含んだ蕎麦を吹きそうになったじゃん 。









優斗「 いいかな?」








別に優斗のお母さんに会いたくない訳じゃない 、
優斗は私の両親に挨拶しに来たし 、私もそろそろ
一度は挨拶くらいしておかなきゃって思っている 。


だけど今までずっと優斗が会わなくていいよって
言って会う機会が無くて会って来なかったんだ 。









優斗「 来週なんだけど 」

『 えっ?来週?あー …… 困ったな 』









前の部屋から持って来て
先ほど立てた卓上カレンダーを見ると


来週1週間の行にはミーティング 、挨拶回りに
プレゼンと崩せない仕事が詰まっていた 。









『 ごめん … 来週は流石に休めない … 』

優斗「 知ってる 、帰り遅くなってもいいよ 」

『 でも … 』

優斗「 プレゼン近いし 、忙しいんでしょ?」









ズズっと蕎麦を啜った優斗と目が合う 。









優斗「 別に会う必要もない人だし 」

『 … ううん 、夕方で帰るから食事は一緒に 』









本当は夕方で帰れる保証なんて全く無いんだけど
優斗の家族の事まで教えて貰えないのは

やっぱり不服で 、気づけばこんな事を言っていた 。









優斗「 無理しなくても 」

『 そろそろ挨拶くらいしないと … でしょ?』

優斗「 ふーん 」









ズズっと蕎麦を啜っては
ご馳走様 って食器を持っていく優斗 。









『 後で洗うから置いててね 』

優斗「 元々会わせる気は無かったんだけど 」

『 ん?』

優斗「 Aとお母さん 」









水をジャーっと出して
お皿を洗い出した優斗


置いててね って言ったのに 。









優斗「 忙しいの知ってて来週に呼んだんだよ 」

『 え?』

優斗「 いや … まあ今回だけは会ってやってよ 」









洗ったお皿をテキパキと片付けていく 。









優斗「 お風呂沸かして来るから 」

『 ああ … ありがとう 』









私のお皿に残っている蕎麦は伸びていた 。





*

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えとら(プロフ) - 最後まで読んで「タイトルにもそんな意味が!」と思わず拍手しました(笑)メールの返信タイトルぽかったから深い!初恋に執着していたゆうぴの粘り勝ち...面白かったです! (2019年2月16日 12時) (レス) id: 885f62da6a (このIDを非表示/違反報告)
高 橋 り な(プロフ) - 今まで見てきた中で一番面白かったです!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 0c9dbd34fa (このIDを非表示/違反報告)
あー - なんとなくわかっちゃったんですが、スリル満点で、すごく面白いです笑更新頑張ってください! (2019年1月12日 2時) (レス) id: 5bbf37ae17 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 初めてコメントします!続きが気になって何回も読み返してます(笑)また更新されるのを楽しみに待っています! (2019年1月5日 2時) (レス) id: 6e06a15030 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるるん | 作成日時:2018年10月2日 8時

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