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偉大な兄 ページ3
私には偉大な兄がいた。
名前は東堂尽八｡
中学の頃は兄のことを大好きだった。
でも、高校に入り、兄に女子ファンがいて、その内の1人がこういった。｢東堂様はかっこいいけど、妹は...｣
私は兄と比べられた。
それを苦痛だと思い始めた。
自転車部のマネージャーになってからはインハイメンバーレギュラーの福富さんや新開さん、荒北さんは初めて私を兄とは比べる必要は無いと言ってくれた。
泉田さんは褒めてくれた。黒田さんと葦木場さんはいっぱい励ましてくれた。
同い年の真波くんも私に優しく接してくれた。銅橋くんは入部退部を繰り返してたけど、私のことを気にかけてくれた。
でも、兄だけは違った。
いつも俺ほどではないがとか俺の次にとか言う。
悪気がないのも知ってるから何も言えない。
実際兄ほど勉強もスポーツも出来ない。
次第にこれが私のコンプレックスになっていった。
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作者名：あかりんご
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/
作成日時：2018年7月3日 17時
