《セラフィリア～九十九精神科の愉快な日常～》 (ページ11)

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【第5話～大名行列死人は門番～】ページ11

神螺side

遊星と共に狭いトンネル内を歩く

…然し,遊星と来たのは間違いだっただろうか
クソ狭え…

Ⅲに頼む夕飯は何にしようか等と考えていると

「シャンッ」

と鈴の音がした

驚く遊星を横目に手を引くと
僕は全速力で来た道を引き返した

引き返した先は先程の路地裏では無く,寂れた鳥居と小さな社だった

神｢やっぱりね…｣
星｢神螺…来たことあったのか?｣
神｢昔,まだエンマが幼かった頃さっきの所で遊んでたのよ.で,エンマが迷子になって,泣いてたのがこの先｣
星｢…この先には何があるんだ?｣
神｢逢魔が時に閉ざされた回廊と生を憎む徘徊者だね｣

パタンその音と共に,意識は軽く吹っ飛んだ

目を覚ますとそこは何処か見慣れた回廊
ユーゴや静那達の声は無く,遊星ともはぐれてしまったようだ

まぁ良いと思った矢先だった

「ｼｬﾝｯｼｬﾝｯｼｬﾝｯｼｬﾝｯ…」

神楽鈴の徘徊者だ

「ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｯ!!」

見つかったか!?
そう思ったけど若干方向が違う

?｢うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!こっち来んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!｣

この声は…ユーゴか?

声のした方向を見やり,ユーゴに手招きする
懐に飛び込んできたのを確認すると,最初に居た場所にあった手鏡でワープした