甘さと苦さ (ページ5)

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Aは俺の幼い頃からの幼なじみ。

そして、俺の初恋の人。

まぁ、Aは知らないけど。

幼なじみって関係を壊したくなかったから
告白するつもりなんて、
さらさらなかった。

Aに彼氏ができたと知った日、
自分の気持ちに蓋をした。

蓋をしても想いは溢れるばかりで。

だから、敢えてAと離れた大学に進学。

離れても少しもAのこと、
忘れられなかった。

彼氏と上手くいってるのか

俺がそばにいなくても相談できる人がいるのか

いろんなことが気になって気になって
仕方なかった。

長い時間離れていても
好きな気持ちは変わることはなかった。

また、Aに会う日が来るとも思ってもいなかった。
ユラからの電話に出るまでは。

ユラからの電話で、Aと彼氏の間に何かあったことは分かった。
今まで、押す勇気のなかったAに

電話をかけた。