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幼い頃に知らない人にはついていったらだめ。
そう習ったのにな。
そんなことを考えながらとぼとぼ歩いているとその人に顔を覗かれた。
??「着きましたよ」
「あ、、、えっ、、」
見上げるとお金持ちが住むような所謂高層マンション。
??「どうぞ」
「お、お邪魔、、します、、」
??「脱衣所そっちなんで、シャワー浴びてください。風邪ひいちゃうんで、、」
「あ、ありがとうございます、、」
シャワーを浴びると、一気に涙がまた溢れだした。
「うぅっ、、ふっ、、っ、」
シャワーと共に流れていく涙を抑えきれなかった。
しばらくして出るとそこに、服が置かれていた。
部屋まで行くと
ウトウトしてる彼がいた。
「あの、、、」
??「あっ、はい、、」
「シャワー、、ありがとうございました、、、」
??「全然大丈夫ですよ、」
どうしたらいいか分からなくて立っていると温かいココアを持ってきてくれて座るように促してくれた。
しばらく沈黙の後、
彼が口を開いた。
??「なんで、大雨の中、、、」
「あー、、、、」
??「いや、ごめんなさい、」
「いいんです、、彼氏が浮気してたのを見ちゃって、、、そのまま家を、、飛び出してきたんです、、、」
??「大変でしたね、、、」
「どうしたらいいか分からなくなってあそこに、、」
??「そうだったんですか、」
彼は私の話を真剣にずっと聞いてくれた。
そして何故か、私も彼に知らず知らずに話していた。
その後分かったことがある。
彼の名前は、チャウヌ。
彼は私より1つ年上だった。
だから、ウヌさんと呼ぶことにして彼は私のことをAと呼ぶことになった。
ウヌ「どうするの?この後、、?」
「とりあえず、部屋探さないとですかね、、」
ウヌ「行くあてある??」
「一応、あるのはあるんですけど、、聞いてみないとですね、、、」
ウヌ「そっかそっか、」
「ちょっと電話してきても良いですか、」
ウヌ「うん、どうぞ」
隣の部屋に行かせてもらって
いつも頼りにしてる幼なじみのユラに電話をかけた。
ユラ「もしもし〜」
「あ、もしもし、今いい?」
ユラ「うん、どうかした?」
さっきのことを説明し、しばらく家に泊めてほしいとお願いした。
でも、ユラは彼氏と同棲中で無理だった。
そんなユラに提案されたのは
もう1人の幼なじみであるラキに連絡を取ってみることだった。
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作成日時:2021年10月14日 16時