気まずい2人 (ページ1)

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『お、大谷さん、おはようございます、…お迎えに上がりました…!』

『お、はよう……一平さんは？』

『えっと、…少し遅れるみたいで、…バス乗り場に直接合流されるそうです』

今日は移動日だから、

移動のための準備をしていたら

インターホンが高らかに鳴った。

一平さんが来たか、なんてドアを開けたら

予想は大ハズレ。

女性が立っていた。

で、上記の会話を繰り広げた。

この女性は、約1か月前に一平さんが雇った、

通訳補佐兼、マネージャー補佐。

決して俺が雇った訳では無い。

この子の雇用者はあくまでも一平さん。

この女性、明らかに俺にだけ態度が変わる。

…なんというか、…

いわゆる"媚びを売る"って感じではなくて、

多分俺のことが苦手なんだと思う。

初めて会ったのは、何度も言うが1ヶ月ほど前。

「…ってことで、俺も色々大変なので

通訳補佐兼、マネージャー補佐を雇いました。

………はい、Aちゃん自己紹介して？」

『…えっ、と、…、花田です、…よろしくお願いいたします…』

『よ、…ろしく、…おねがいします…？』

なんて感じに自己紹介されたわけだけど、。

花田です、と名乗りながら

一平さんの背中に隠れている彼女。

……挨拶するってのに、顔が一切見えないってある？？

『まぁ、…極度の人見知りだから、……ごめんね翔平、許してやって』

『……そ、うっすか』

…ファーストコンタクトはそんな感じ。

あからさまに苦手な感じ出されたら

俺も強くはいえず

何となくぎこちない関係が続いてひと月経った。

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