ぜってぇ！オレのもんにする！！(ﾆｶｯ)【佐野万次郎】

PLAYLIST3 ページ4

トントントントン

神社の階段を軽快に登る

ｱﾅﾀ「ふぅー！！ついたー！」

私は、唄野A

最近東京の実家に戻ってきたの！

両親は、地方に残ってお仕事


私が幼い頃から両親はいつも忙しそうにしてた
実家に帰って来るのは何年ぶりだろ
実家というか本家というか


ｱﾅﾀ「今日から一人暮らしかぁー」

神社の近くに私の家はある

割と大きな家に今日から1人で生活しなければならない

ｱﾅﾀ「まぁこっちだと家にあるスタジオも大きいし？防音完備だし？機材も楽器も揃ってる！！
音楽があれば寂しくなんかなーーーい！」

っと寂しさを吹き飛ばすように叫んだ

そして
今考えてる曲をアカペラで歌い出す

目を瞑りゆっくり息を吸う

ｱﾅﾀ「♪♪♪♪〜」


実は私は、中学生ながら
シンガーソングライターrara(ﾗﾗ)として
若者中心にファンを着々と集めている

春から中学3年生
こんなタイミングで実家に戻ってくるのも
どうだろうと考えたが
最近は仕事もこっちでやる事が多い
(少しずつ人気が出てきている証拠なのかな)
何かと都合が良くて微妙なタイミングだが
越してきた


色んな事を考えて歌い終わり
目を開くと


神社の階段から
ピンクゴールドの髪を靡かせながら
黙って私を見つめる少年と目が合った


ｱﾅﾀ「…！！！！」

ふふふふふふふ…不良だぁーー！！

完全に不良だ！

やばいやばいやばい！
今日に、限って財布がない

カツアゲされる！！！っと思い

先に声を出した

ｱﾅﾀｱﾅﾀ「しゅ、しゅみませぇん！！あ、か、噛んじゃった///す、すみません涙」

っと言いながら

逃げるようにその場から去った

というか逃げた
というか噛んだ…うぅ


階段を降りながらチラッと
振り向くと
その少年はその場から動かず立ち尽くしていた


何してるんだろ…まぁいいや！
早く帰ろ

私はそのまま小走りで家に帰った

PLAYLIST4→←PLAYLIST2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す