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学校の非日常 ページ10

その表情の変化を三ツ谷は察知し
気づかわしげな表情をした

三ツ谷「わりー。なんか気に触ったか?」

A「違うの!あ〜、その、ウチ姉と二人暮しなんだけど。あんまり仲が良くなくて。両親が死んじゃって姉が面倒見てくれてるんだけど、私役に立てないから。迷惑ばっかりかけちゃって…」

話していて段々と声が小さくなっていくAの頭を
三ツ谷はまた優しく撫でた

三ツ谷「あのな、役に立つとか迷惑とか、そんなん気にしなくていんだよ。誰が何言ったとしても精一杯やってる自分を役立たずだなんて思うな」

Aは膝に顔を埋める
悲しいからなのか
それとも嬉しいからなのか
よく分からないが涙が出て
でも涙を見られるのは恥ずかしくて
見られないように

A「…ありがと。私…ホントに三ツ谷君の妹だったら良かったかも」

三ツ谷「何言ってんだ、バーカ」

茶化すように言い合える
軽口が心地良い

ずっとこんな時間が続けばいいのに…


だが願い虚しく3限目が終わるチャイムが響いた

三ツ谷「終わったな。神楽坂先に戻れよ」

A「え?三ツ谷君は?」

三ツ谷「一緒に戻ったらあることない事言われんだろ。俺はもう少しここで寝てから戻るよ」

そう言うと三ツ谷はゴロンとその場に横になり
寝る体勢に入ってしまった

A「三ツ谷君、もしかしてここ気に入ったの?」

三ツ谷「まーな。早く行かねーと、もう一限遅刻する事になるぞ」

A「も〜。分かった、じゃあまたね」

Aは促されるままハシゴを降りて
屋上のドアから室内に入って行った




その後言った通り4限目が終わってから
三ツ谷は教室に現れた

教師陣に適当に言い訳し
遅刻理由に興味津々な
クラスメイトを適当にあしらう

そんな三ツ谷の所には
お昼を一緒に食べようと
昨日振られたはずの女生徒が来ていた

女子1「三ツ谷君、一緒にお昼食べよう」

はっきり断ったはずなのに
懲りずに付き纏ってくる女生徒に
三ツ谷もお弁当を広げていた手が止まる

女子1「わ〜。三ツ谷君のお弁当手作りなんだ。良いなぁ。あ!ねぇ、私のお弁当と交換しない?朝早く起きて頑張って作ったんだ〜」

三ツ谷「いや、辞めとくわ」

女子1「え〜。悲し〜。じゃあ今度手作り料理食べさせてね。そう言えば三ツ谷君、今日靴は朝からあったのに教室にはいなかったよね?どこにいたの?私も三ツ矢君の秘密の場所知りたいなぁ」

矢継ぎ早に話題を振る女生徒に
三ツ谷はうんざりしつつ適当に相手をした

あくる日の日常→←秘密基地



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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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