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三ツ谷side ページ4

女子1「あの、1年の時からずっと好きでした!」

予想してた事とはいえ
突然知らない女子からの告白に驚く

そんな前から好きなら1度くらい交流があっても
良かったんじゃねーの?と思わなくもない

残念だがこの女子との面識は全くない
ついでに周りにいる女子とも面識はなかった

三ツ谷「好きになってくれてありがとな。だけど、わりー。よく知らねー相手とは付き合えねぇ」

いつもながら定番の断り文句で告白を断れば
いつもと違い食らいついてくる

女子1「でも、これからお互いのこと知っていけば。付き合ってれば好きになるかもしれないし」

諦めずに食らいつく精神は嫌いじゃねぇ
けどその頑張りは別の事に使ってくれ

三ツ谷「付き合うってそう言うもんじゃねーだろ。俺、付き合う女は1番大事にしてぇんだ」

断る文句はいつも同じだが嘘ではなく
本心からの言葉だ

いつもならこれで大抵の女子は諦めてくれるのだが
今回は少し毛色が違った

女子1「なんで…。なんでなんで!私はこんなに好きなのに。ねえ、お願い。お願いだから付き合ってよ!ずっとずっと想ってたんだから!!」

あまりの剣幕に初めは応援していたであろう
周りの女子達も引き気味で止めに入る

それでも落ち着かない女生徒に
いつもなら最後に「俺気になってる奴いるから」と伝えるところ
今回はマズいと判断し簡潔に済ませる

三ツ谷「とにかく、気持ちには答えられねーから。わりーな」

それだけ伝えると三ツ谷は足早にその場を後にした






憂鬱な告白タイムを終えて教室へ戻れば
生徒が少なくなった教室で
パーちんが1人の女生徒に声をかけていた

パーちん「おい、大丈夫か?」

声をかけられた女生徒はガバッと顔を上げると
慌てたように「大丈夫。あ!部活行かなきゃ」と
それだけ言って教室を慌ただしく出ていく

ペーやん「パーちん優しいな」

パーちんは意味ありげに俺を見てから
「まぁな」とそれだけ答えた

三ツ谷「なんだよ?」

パーちん「いや」


何となく釈然としないまま
さっきの女生徒が走っていった方へ視線を向ける

入学式の日
グズる2人の妹達を急かして着替えさせ
飯を食わせている間に髪を結んでやる

2人を幼稚園バスに乗せたあと
カバンを持って自分も通学路を歩く

先に遅刻する連絡をしていたため
特に焦るでもなくゆっくり学校へ向かっていれば
道端で今にも泣き出しそうな女の子が1人

調度やさぐれていた時期で
無視しようかとも思ったが
最近家出をして家族を悲しませたばかり

三ツ谷side→←想い



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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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