東京リベンジャーズ【さだめられた運命の中で】

文化祭実行委員 ページ21

結局担任の決定を覆せず
三ツ谷が進行し
出た案をAが黒板に書き留めていく

お化け屋敷、クレープ、たこ焼き、かき氷、占い、タピオカ、迷路、宝探し、フランクフルトetc

最終的には食べ物屋は衛生的な観点からNGで
お化け屋敷は被りやすいということで
迷路、宝探し、占いの館で多数決をとることになった

三ツ谷｢はーい。じゃあアンケートとりまーす｣

アンケート用紙を回収し
書かれた出し物を集計する

A｢出たよ｣

集計結果は迷路

確かに迷路の入口と出口に1人ずつ人を配置し
トラブル処理係を1名置いておけば
クラスの3分の1は当日フリー行動が出来る

多少準備が大変だが当日は皆遊びたいのだろう

三ツ谷｢じゃあ文化祭の出し物は迷路に決定｣

A｢学校の備品を使用する場合は申請するので各自申し出てください｣

あらかた方向性が定まった所で
担任に進行をバトンタッチする

担任｢とりあえず予算は6000円な。必要なものあったら買い出しは実行委員に頼めよー｣

三ツ谷・A｢は！？｣

面倒な捨て台詞を残し
文句は受けつけないとばかりに
担任はさっさと教室を出て行った

担任が教室を出ていくと
入れ替わるように篠崎が
教室に入ってきた

それを見てまたかと
三ツ谷とAはうんざり顔だ

いつもしつこいが
今日は朝から休憩時間の度に
三ツ谷に会いに来ている

その度にAも敵意を向けられ
絡まれそうになり
三ツ谷が篠崎を回収するの悪循環

朝の一件以来
ヘタに篠崎を刺激しないようにと
三ツ谷に言い聞かされ
なるべく関わらないように努める

作った様な甘ったるい声で
三ツ谷に絡む篠崎を横目に
教室を出て部活へ向かう

余計なことしたかも…
苛立ちで状況を悪化させてしまったことを
Aは密かに反省していた

同じく教室を出て行ったAを
横目で見ていた篠崎は
愉悦感で勝ち誇った様な笑みを浮かべていた

そんな3人の様子を
日常の風景を過ごしながらも
興味津々に見ていたクラスメイトは
突然の状況の変化についていけずに居た

『え？隆って何？付き合ってるの？』

『Aにめっちゃ絡んでるけどライバル？』

『三角関係？横恋慕？どっちが？』

『篠崎メンタルえぐ』

『三ツ谷本命は？それとも2人の一方通行？』

『Aなんで何も言わないの？巻き込まれただけ？』

『隆とか、え？恋人？いや、でも』

ざわめきや混乱が様々な憶測をよび
噂がひとり歩きする…

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