翌朝2 ページ18
ルナ「行ってきます!」
マナ「行ってきまーす」
2人を学校に送り出しそろそろ自分達も
登校準備に取り掛からなければならない時間
A「三ツ谷君、私1回帰るね。朝ごはんご馳走様」
三ツ谷「ちょっと待て。俺も行く」
自分の準備もそこそこに
三ツ谷が玄関まででてきた
A「え?行くってウチに?」
三ツ谷「姉さん達まだ寝てるだろ?どんな男連れ込んでるかわかんねーし、そんなとこじゃ着替えらんないだろ。速攻で着替えだけとって来てココ使え」
Aが戸惑っている間に状況はどんどん進み
促されるまま三ツ谷の家を出て
Aが住むアパートの前へ
扉の前で深呼吸し
意を決して中に入り
忍び足で荷物をかき集めていく
制服に運動着
スクールバッグに教科書
気になって覗いた寝室には
布団に半裸で眠る姉の姿があった
だが予想していた男の影は見当たらない
朝早くに男だけ帰ったのかもしれない
なんだ…とホッとした時
玄関近くのトイレから水を流す音が聞こえた
……!
気づいた時には既に遅く
慌てて外に出ようとするAの目の前で
トイレのドアが開き
中から上半身裸の男が気だるそうに出てきた
A「ぁ…」
初めは驚いていた男は
今まで寝ていた女とどこか似ている雰囲気の女の子を見て
納得したように頷いた
「へ〜。ユリ、妹いたんだ。こんな早くどうしたの?姉さんが寝てる間にお兄さんと遊びたくなっちゃった?」
軽薄そうに笑った男はゆっくりとした動作で近づき
有無をいわせずAを抱き寄せる
強引さもなければ力強さがあった訳でもない
ゆったりとした動きにも関わらず
絡め取られたかのように身動きが取れなかった
Aはただ腕を突っ張り
抱きしめられないように拒否の意を示す事しかできない
A「ぇ…待って、や」
三ツ谷sideーー
Aが中に入った後
ドアの隙間につま先をねじ込む
他人の家を無闇に覗き込むことは出来ないが
何かあった時のために
すぐ踏み込めるようにしといた方が良いだろう
そう思って構えていれば
案の定中から男の声が聞こえて中を覗き込めば
Aが知らない男に抱き寄せられていた
その瞬間反射的に体が動き
男から引き離すようにAを引っ張った
突然引っ張られたAは
驚いたように眼を見開き
どこかホッとしたような表情をする
その様子に三ツ谷も
知らず知らずホッとし
男と対峙した
三ツ谷「悪いんすけど、俺らこれから学校なんで」
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時