危機脱出 ページ14
静かなのに迫力のある問いかけに
男達は落ち着かないように狼狽える
男1「あ、いや、俺ら黒田さんの知り合いで…」
男2「今度マイキーさんに挨拶させて貰えることに…」
男達は言い訳を始めたが
その直後ドラケンの強烈な蹴りが入り
倒れはしなかったものの
男達は体をくの字に曲げて悶絶した
ドラケン「マイキーと喋る時はその角度な…」
Aは初めてちゃんと見た暴力シーンに
緊張し身を硬くする
男1「す、すいません」
パーちん「A、ビビんなくて大丈夫だ」
マイキー達の動向を気にしている間に
近づいてきたパーちんが
Aに声をかけるが
そう簡単に緊張は解けない
そんな事を考えていると
Aの背後から
場地が声を上げた
場地「どうでもいいが、こいつ怪我してるぞ」
Aが振り向くと
背後から怪我を覗き込んでいた場地と目が合い
数歩後ずさって距離をとる
A「あ、これは…」
男2「ち、違うんすよ。会った時には怪我してて」
三ツ谷「あぁ?!言い訳してんじゃねぇ!!!」
手こそ出なかったものの
あの三ツ谷が大きな声を出して相手を威嚇する姿に
Aは目を丸くする
男1「でも、俺たちは何もやってなくて」
三ツ谷「怪我を知ってて追っかけまわしたんだろーが!」
三ツ谷の正論に今度こそ男達は沈黙する
マイキー「三ツ谷、こいつらどうする?」
三ツ谷はしばし重巡した後
Aの様子を見て
男達を見逃すことに決めた
三ツ谷「あ〜、ケジメは必要だろーからマイキーに任せるよ。わりーけど今日の集会は不参加でいいか?俺はコイツつれて帰る」
マイキー「ああ」
マイキーの返事を聞くと
直ぐに三ツ谷はバイクを転がしてきた
A「三ツ谷君、私バイクに乗ったことなくて」
三ツ谷「しっかり掴まっててくれれば大丈夫だよ」
そう言いながら自分のオレンジのヘルメットを
Aにしっかり被せる
三ツ谷「メットこれしかないから、我慢な」
不安になりながらもバイクに跨がれば
思った以上に不安定で
言われなくてもしっかりと
三ツ谷の背中に抱きついた
三ツ谷「行くぞ」
その言葉と同時にバイクが走り出し
あっという間にその場を後にする
初めは怖かったバイクに慣れ
目を開けてられるようになった頃
ボロいアパートの前に着いた
三ツ谷「ここウチな。怪我の手当してやるから、寄ってけよ」
A「え?大丈夫だよ」
三ツ谷「いいから、俺がやりてぇんだよ」
そうまで言われては断れない
促されるままお宅にお邪魔する
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時