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不和 ページ12

最近は家で自炊に挑戦するようになった

今夜の夕飯はオムライスだ

チキンライスを炒めて
ボウルの中の卵をかき混ぜる

フライパンにバターを溶かして
卵を割入れた

その時アパートの玄関が開き
姉のユリが酒くさい匂いをまとって
部屋に入って来た

しまった…

冷蔵庫に貼ってある
姉のシフトを確認すると
今日は間違いなく勤務の日だ

A「あれ?お姉ちゃん…」

ユリ「あぁ…あんたか。何やってるわけ」

A「あの、夕飯を…」

ユリ「あんたが夕飯?アッハハハ、そんな事やってないで少しは稼いで来なさいよ!!!面倒ばっかりかけて少しも役に立ちゃしない!!いい加減ウンザリなのよ!!」

初めからピリピリしていた姉は
苛立ちを爆発させて目の前の台を叩いた

その衝撃で火にかかっていた
フライパンがひっくり返り
Aの腕にかかった

A「ぁ…っ…」

ユリ「今日はアフターなの。これからお客が来るんだから、あんたさっさとそこ片付けて出てってくれる」

ユリは言いたいだけ言ってシャワーを浴びに行く

しばらく無表情で立ち尽くしていたAは
床に落ちた食べ物をゴミ袋に入れ
汚れた床は綺麗に拭く

フライパンはとりあえず流しの中に置き
姉がシャワーを出る前に家を出た

火傷した傷がズキズキと痛む中
夜の街灯の下を歩く

別に期待してたわけじゃない
だけど怪我の心配をされなかった事や
夜の街に放り出された事が
姉にとって私の安全は
問題じゃないと言われてるみたいで…

ポロポロと涙が頬を濡らす

行くあてもなく彷徨っていたら
2人の男組に声をかけられた

男1「なぁ、どうしたんだよ。俺で良ければ話聞くよ?」

男2「俺らこの辺で今有名な東卍の幹部なんだよ。だから仲良くしとくとお得だと思うけどなぁ」

絵に書いたようなトラブルに巻き込まれ
逃げ腰になるAの腕を男が掴んだ

A「いっ…!?」

火傷した腕を掴まれ
痛みに顔を歪ませるA

男1「うわ…血が出てるじゃん。手当してあげるよ」

男2「そうそう。さっき向こうに休憩出来そうなとこあったからさぁ」

怪我に気づきつつも
腕を掴む力は緩めない男たち

A「ちょっと、痛い。離して」

Aの言葉を無視して
ズルズルと引きずっていく

助けを求めようと周囲を見回しても
見て見ぬふりをする数人の通行人しかいない

何とかしないと…
空いている方の手で
携帯を操作し思いついた方法

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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