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あくる日の休日3 ページ30

A「あ!三ツ谷君、見て。あっちには可愛いクッキーがあるよ」

三ツ谷「あ!待てよ。たく…」

楽しさから落ち着きなく
ウロチョロするAの手を
三ツ谷が引っ張った

三ツ谷「そのままじゃどっか行きそうだな。迷子になったばっかりだろ。ほら、何が見たかったんだよ」

引かれた手をそのまま
繋がれて自然と三ツ谷の隣を歩く

A「あ…えっと…」

自然と繋がれた手が衝撃的で
何をしようとしていたのか
さっぱり分からなくなり
さっきまでの興奮が嘘かのように
大人しくなるA

A「えっと…喉…乾いた」

必死にそれだけを絞り出し
Aは黙った

三ツ谷「了解。じゃあ飲み物でも買いに行くか」

三ツ谷に奢って貰ったジュースを飲みながら
2人で落ち着いて観光する

もちろん手は繋がれたまま…







楽しい時間はあっという間に過ぎ

A「あ〜、楽しかった」

三ツ谷「そろそろいい時間だな。妹達にお菓子でも買って帰るか」

A「さっきの可愛いクッキーがいいよ」

三ツ谷「あればな」

入ったお土産屋さんには
お菓子やキーホルダー、木刀など
多種多様なお土産が並んでいた

三ツ谷がお菓子を選んでいる間
Aは何気なく店内を見て回る

そして目に入ってきたのは
『星の砂』

亀を象った入れ物に入った星の砂が
キーホルダーになったもの

A「可愛い」

手に取って見ていると
店員が気がついたように
近づいてくる

店員「そちらは星の砂のキーホルダーですね。海にちなんで亀のキーホルダーとなっている商品です。ちなみに亀は縁起が良い生き物とされていて、長寿を象徴した生き物なんですよ。そして星の砂は願い事をすると願いが叶うとされているんですよ。いかがですか?」

A「願い…」

Aはそっとお土産を購入する三ツ谷を見た

守るべき大切なものが
沢山あるあの人

大切なものを守るために
いつだって前に立って戦う

いつだって危険をかえりみず
傷つく事も厭わず

そんなあの人を守る物が
何か一つでもあればいいのに

Aは手に握ったキーホルダーを
握りしめて強く願う

『願わくば、三ツ谷君を守ってくれますように…。三ツ谷君の大切なものを一緒に守ってくれる人が現れますように』

A「あの、これください」

店員「ありがとうございます!お包みしますか?」

A「はい。お願いします」

包んでもらったキーホルダーを
Aは大切そうに仕舞い
お土産を買い終わった三ツ谷に駆け寄った

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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