駆け引き3 ページ10
何も言えず俯くスイカの頭を
こちらも何か言うでもない千空が撫でた
ゲン｢メンタリストとして俺の落ち度なわけよ｣
千空｢まあ、大方目的は復活液だろうな。司帝国はどんどん石化解いて復活させてんのに科学王国側では1人も石化を解いてねえ。誰が見たってこっち側に復活液がねえのはバレバレだ。しかも単純に計算してこっちにはまだ司に対抗出来る武器や作戦がねーと来たら、司側に付くのも頷ける。ゲン、テメーが珍しすぎんだよ｣
ゲン｢ヤダなぁ。負ける気なんて微塵もないくせに｣
千空｢ククク…たりめーだ。｣
深刻な状況にも関わらず
いつもより軽口が多いのは
今の雰囲気だからこそ余計に必要なのだとわかる
スイカは持っていた花をそっと
部屋中央にあるテーブルの上に置いた
それを目ざとく見つけた千空が
訝しげな視線を向けた
千空｢あ？なんだそりゃ？｣
ゲン｢何って、千空ちゃん。これって…勿忘草じゃないの？｣
千空｢そんなこたぁ分かってんだよ。何でそんなもの持って来た？スイカ｣
注目されたスイカはドギマギとして答える
スイカ｢さっき、Aがいなくなる前に握りしめてた花だから、何か意味のあるものかと思ったんだよ…。A泣いてたんだよ…？｣
それを聞いた千空とゲンは
暫し考えた後
2人同時にハッとした表情をする
千空｢おい、メンタリスト、意気消沈すんのはまだはえーかもしんねぇぞ｣
ゲン｢そうね…。そう…。そうか｣
このstone worldでコーラを飲んだ時の様に
喜びで破顔してしまっているであろう顔を
ゲンは隠すようにテーブルの上の勿忘草を
額の前でグッと大事そうに握りしめた
ゲン｢言われてみるばイヌホウズキの花言葉を教えてくれたのもAちゃんだったのよ。それまではステージでほかの花を使う事もあったんだけど。イヌホウズキを気に入っちゃってさぁ。それからはイヌホウズキだけ使うようになったわけよ｣
千空｢なら、他にもメッセージがあるかもしれねーな。俺が思い当たるとすりゃあ…髪飾りか｣
いつもの調子を取り戻したかのように
思考を巡らせる千空とゲン
ゲン｢そうね。確かに今日のAちゃんの髪飾りは月桂樹の花だったよね。確かあの花の花言葉は｢裏切り｣じゃなかった？｣
千空｢ああ、ご名答｣
スイカ｢じゃ、じゃあ、Aは本当に裏切ったってこと…なんだよ？｣
裏切りの花言葉に目に見えて慌てるスイカ
だがゲンはいつもの余裕さでペラペラ分析する
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くらら(プロフ) - cocoさん» コメントありがとうございます。久々に更新しますので今しばらくお待ちください (11月12日 3時) (
レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新 楽しみ に 待ってます… ！ 応援しております (11月8日 17時) (レス) id: b5d2aa4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます。期待に応えられれば良いのですが (2022年8月19日 23時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - はじめまして！一気に読ませて頂きました、他とは違ったとっても面白い展開になっているので更新とても楽しみです！頑張って下さい!! (2022年8月19日 22時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年5月26日 3時
