駆け引き ページ8
A｢信用なんてしてもらわなくても結構です。監視をつけて頂いても構いません。私の仕事だけを評価して貰えれば。連れて帰って貰えますよね？私、役に立てると思いますけど？もちろん貴方の目的の為にも｣
Aの最後の一言に
氷月が目を細め見定める様な視線を向ける
正直氷月の目的なんて具体的には検討もついていない
だがAは司帝国の幹部連中を警戒し調査していた
おそらく氷月は野心家だ
その氷月が司に大人しく従っているのは
司のカリスマ性に見せられてとか
司の方針に共感してという訳ではないだろう
何かが起こる可能性は高い
だが、今後行動が制限されれば情報のキャッチが遅れるかもしれない
それでは困るのだ
なるべくなら自分が介入出来ないような不足の自体は避けたい
だから事前に自分を売り込むことにした
事前に情報キャッチ出来ないなら
当事者になってしまえばいいのだ
含みのある言い方に多少の警戒を産むため
危険な賭けではあるのだが…
氷月｢なるほど。覚えておきましょう。それにしても…。ますます良いですね｣
氷月は多少考え込むような仕草をした後
閃いたといったような表情をした
氷月｢そうだ、貴方、私と付き合うなんでどうです？｣
A｢はぁ！？｣
あまりの提案に
さっきまで仕事モードだったAの
仮面が剥がれ盛大な驚きの声を上げてしまった
氷月｢いい提案だと思いますよ？貴方は司くんの元に戻りたい。私は情報が欲しい。二人で一緒にいても不自然じゃない関係。ねえ？効率的だと思いませんか？｣
A｢そうは思えませんけど｣
氷月｢まあ良いでしょう。司くんの元に戻りますよ｣
とりあえずAの提案は受け入れられた様で
踵をかえす氷月にAはずっと気になっていた事をたずねた
A｢他の人たちは？｣
氷月｢ああ。ほむらくんは村の見張りに残します。他は死にました｣
あっけらかんと言う氷月に
Aは驚きで絶句した
氷月｢千空くんの毒ガス攻撃で殺られたんですよ｣
A｢そんな事…！｣
『千空がそんな事をするはずがない』という思いを
Aはグッと堪えた
千空ならば毒ガスを作ることも可能だろう
だが、脅しはしても千空が命を奪うはずないと知っている
だって…
ゲンが信じた相手だもの…
だが、そんな事言っても仕方ないと切り替える
A｢分かりました。帰って司さんに指示を仰ぎます｣
来た時とはだいぶ状況が変わってしまったと思いながら
油断出来ない相手との旅路が始まった
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くらら(プロフ) - cocoさん» コメントありがとうございます。久々に更新しますので今しばらくお待ちください (11月12日 3時) (
レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新 楽しみ に 待ってます… ！ 応援しております (11月8日 17時) (レス) id: b5d2aa4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます。期待に応えられれば良いのですが (2022年8月19日 23時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - はじめまして！一気に読ませて頂きました、他とは違ったとっても面白い展開になっているので更新とても楽しみです！頑張って下さい!! (2022年8月19日 22時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年5月26日 3時
