駆け引き4 ページ11
ゲン｢あの花俺と会う時はつけてるんだけどね、元々俺に会う予定がない時や別の人と過ごす時は月桂樹の葉だけをつけてるんだよ｣
スイカ｢じゃ、じゃあ、やっぱり。Aはゲンを裏切るつもりで…｣
千空｢ばーか。問題はなんで裏切る相手に分かるように付けてたかだ｣
スイカは意味が分からないと言った様に頭を捻っている
千空｢本当に裏切るなら分からないように合図は送るべきじゃねぇ。だが今回Aは裏切りとも取れる行動をした｣
ゲン｢つまりは『 私を信用しないで』って事かな｣
裏切るからお願い私を信じないで…
私を疑って…私を切り捨てて…
私のせいで傷つかないで…
そんな所かな？ねぇ、Aちゃん…？
ゲンは心の中でここにはいないAに問いかける
ゾクゾクとした謎の感覚が背中を這い上がり
知らず知らずのうちにゲンは歪んだ笑みを浮かべていた
千空｢わっるい顔してんぞメンタリスト｣
ゲン｢ごめ〜ん。でもほらなんかさぁ〜。ホント…ジーマーでたまらない気持ちにならない？千空ちゃん｣
千空｢何言ってやがんだ。こちとら欠片も興味ねんだよ｣
ゲン｢いや、だって〜｣
だって…
自分の目的の為に裏切らなきゃならない相手に
わざわざ裏切るから…なんて合図送って
握りしめて泣いてた花が勿忘草なんて…
あの子の中で
自分がそれだけの存在になれたのかと思うと
なくたまらない気持ちが湧き上がる
同時に苛立ってもいた
それだけ追い詰められ
尚、自分を頼らなかったAに…
女の子なんだから
危険な事はしないようにと
あれだけ現代で言い聞かせたにも関わらず
相談もなく行動を起こしたAに…
ゲンは静かに苛立ちを募らせていた
千空｢で、どうするつもりだ？ゲン｣
ゲン｢ヤダなぁ。分かってるくせに。司ちゃんに勝つのよ、千空ちゃん。だってAちゃんの目的は復活液なんだから。勝って復活液を手に入れちゃえば、Aちゃんは自然と付いてくるでしょ。やる事は当初の予定と変わらないよ｣
Aにお似合いの相手を見極めようと思ってたけど
もう他の誰かに任せるなんて冗談じゃない
元々無理する子なのは知ってたけど
ここまでとはね
俺から勝手に離れようとするなんて
誰を相手にしてるのか
解らせてあげないと
悪い笑みを浮かべるゲンを見て
ため息を付く千空に
意味がわからないと首を傾げていたスイカが聞いた
スイカ｢結局、花言葉はなんだったんだよ？｣
千空｢ああ。勿忘草の花言葉は『 私を忘れないで』だよ｣
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くらら(プロフ) - cocoさん» コメントありがとうございます。久々に更新しますので今しばらくお待ちください (11月12日 3時) (
レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新 楽しみ に 待ってます… ！ 応援しております (11月8日 17時) (レス) id: b5d2aa4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます。期待に応えられれば良いのですが (2022年8月19日 23時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - はじめまして！一気に読ませて頂きました、他とは違ったとっても面白い展開になっているので更新とても楽しみです！頑張って下さい!! (2022年8月19日 22時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年5月26日 3時
