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遠征隊2 ページ50

A「触らないで」

脳筋1「優しくしてやってんのに、調子乗んなよ!」

氷月「止めましょう。司君が見たらタダじゃ済みませんよ」

気まずい雰囲気に割って入った氷月にすら噛みつこうとした男は、司の名前で悔しそうに舌打ちをして大人しくなった

その時周囲の草むらがガサガサと揺れ、動物の鳴き声が聞こえてくる
それも1匹や2匹ではない数だ

何事だ?と状況把握しようとキョロキョロしている面々を尻目にAは内心ほそく笑んだ

…来た

そう思った瞬間Aはそばの木にスルスルと登り、周囲の状況を見渡す

流石と言うべきか既に別の木の上には氷月とほむらがいて、同じく下の様子を見ていた

下にはイノシシの集団とそれを相手にする脳筋戦闘員が5人
脳筋と言っても伊達に毎日狩りをしていない
流石の身のこなしと言った所だ

しばらくの間一心不乱にイノシシを退治し仕留めていくが、何より数が多い
徐々に疲弊してきたのは人間の方
その時になってやっと5人は、Aら3人が木の上で傍観しているのに気が付いて、急いで木によじ登ってきた

木の下ではイノシシが今だ興奮しウロウロしていて、立ち去る気配がない

脳筋2「なんでどっか行かねーんだ!」

A「野生動物を刺激したからじゃない?食べ物の匂いに釣られてきただけなのに痛めつけられ殺されて興奮してる」

氷月「困りましたね。これでは先に進めません」

A「そうですね。食べ物や荷物の大半が下にある。美味しい思いをした野生動物はその場に居座る可能性が…」

ほむら「木を伝って移動すれば良い」

A「それが出来るのはほむらさんか氷月さんだけです…」

氷月「そうですね…。最悪Aさんだけ連れていけば問題ない」

Aが戸惑った声を上げた時には氷月が木を飛び移り、Aを肩に抱えあげた

A「きゃあ!ちょっと、待って。何考えて!?ダメよ!何があるか分からないのに、こんな所で戦力を減らすなんてっ…!」

悲鳴を上げるAを無視して氷月とほむらは木の上を身軽に移動していく

まずい…と思うAの心配とは裏腹に、イノシシ達はA達を追いかけて来た

氷月「…!何か変ですね」

A「私達を追いかけて来てる」

追いかけてくるイノシシを追い払おうとしばらく追いかけっこをするがイノシシ達は正確に追いかけて来た

A「食事の用意をしていた所為で私に食べ物の匂いが付いているのかも。遠回りですが川を挟んで移動しましょう」

氷月「…仕方ありません」

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設定タグ:Dr.STONE , あさぎりゲン , 浅霧幻   
作品ジャンル:恋愛
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
- 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです!評価,お気に入り登録しました!更新頑張ってくださいね!応援してます! (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2020年9月24日 3時

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