遠征隊 ページ49
手段としてはベスト
しかし何かあった時自分の手が届かず、信頼できる人のいない場所にAを残していくのが不安なのも確か
Aを信頼していないわけじゃない
だが確率ではなく可能性の話をするならば捨てきれない不安だ
A｢ゲン、村人との話は難航するかもしれない。ゲンなら何とかすると思うけど、私達が着くまでに安全を確保してもらわないと。行くなら早いに越したことはないと思うの｣
ゲン｢そうね。じゃあお言葉に甘えてお願いしちゃおうかなぁ｣
サッと踵を返し、必要最低限の軽装でその場を立ち去る
後ろ髪ひかれるが、結局考えたところで解消しない不安に、やらなければならない仕事
解消しないのならば結局は抱えたまま自分の仕事をしなければならない
ーーーーーーーーーーーーーー
氷月｢おや、先に行きましたか｣
ゲンの後ろ姿を見送るAに話しかけたのは氷月
A｢ええ、排他的な村人と争いたくはないので根回しは必要でしょう｣
氷月｢何かあれば皆殺しにすればいい事｣
A｢最悪はそれでも良いでしょう。でも原始的と言ってもすでに生活を確立しています。貴重な労働力です。出来るなら傘下にした方が司さんも喜びそうですよね｣
氷月｢なるほど、一理ありますね｣
A｢ええ、犠牲は少なく得るものは最大限に｣
氷月｢良いですね。しっかりしてますよ、君｣
A｢どうも｣
さて、大変なのはここからだ
何をして時間を稼ぐか…
脳筋だけなら騙すのは難しくない
でも今回は氷月やほむらが相手だ
下手なことをすればゲンや今後の私の行動の障害になる
隊に戻ればほむらと5人のメンバーがそれぞれ休憩していた
そのメンバーにことの次第を説明し、出発準備を整えゆっくりとゲンの後を追う
ーーーーーーーーーー
しばらく歩き続けても疲れた素振りすら見せないメンバー
唯一の非戦闘員であるAが初めに疲れ始めるのは当然と言えば当然だが、今までそれとなく気づかってくれていたゲンがいなくなったのも大きい
残ったメンバーは脳筋でガサツか人に興味のない薄情者ときた
それに加えゲンと言う牽制がいなくなったため、これ幸いとAを気づかう振りをして積極的に近づいてくる男達が疲労に拍車をかける
脳筋1｢おい、大丈夫か？俺に捕まれ｣
何度目か分からないお誘いに飽き飽きし丁重にお断りする
脳筋1｢ガハハ、フラフラじゃねーか。強がるなよ｣
そう言って肩に置かれた手をAは咄嗟に振り払った
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (
レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです！評価，お気に入り登録しました！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2020年9月24日 3時
