Dr.STONE【新しい時代に足跡をつけに】

犯人探し ページ41

クロムに担がれ拠点に戻ったAは真っ先にゲンの元へ飛んでいった

移動の途中で大体の話は聞いていたが、実際に目にするまでは不安で…

痛々しい打撲跡に苦しそうな呼吸…

A「でも…生きてる。良かった」

暗闇の中、脳裏に焼きついた死を否定することも出来ず、痛みと恐怖と絶望に苛まれ心が壊れかけていた夜…
あの瞬間にもう戻る必要はないんだと分かり安堵に涙を流す

同時に感謝した
ゲンを助けてくれた千空に

A「…ありがとう…本当に…ありがとう」

千空「…ああ」





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1度目を覚まし、Aの無事を確認したゲンは、安堵したかのように気を失い、その後1度も目を覚まさない

許せねーぜ！と叫ぶクロムに影響された名探偵スイカが、犯人探しに飛び出していこうとするのを咄嗟に止めたAは、今まさにスイカと集落手前で話をしていた

スイカ「つまり…Aは犯人を見たってこと？」

A「そうね。暗がりだったせいでハッキリ顔を見たわけじゃないけど。恐らく昨日ゲンにマジックで騙された人だと思う。1人はガタイが良くて筋肉質、もう1人は小さい腰巾着」

スイカ「それって…。きっとマグマとマントルなんだよ！早速皆に…」

A「待って。確証がない。探偵なら信憑性のある情報を提供しなくちゃね」

Aは微笑んでスイカにウィンクした





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事実確認のためAとスイカは草原に潜んで時を待つ

待つ間見かけた植物や花を見て、スイカとお喋りをしていた

A「これはカタバミ。花言葉は喜びとか輝き。魔除のお守りになるって言われてるのよ。こっちはホトケノザ。花言葉は調和ね」

スイカ「本当に凄いんだよ！じゃあこっちは？」

初めて知る知識に目を輝かせながら次々に質問してくるスイカ
一つ一つ丁寧に答えていく

A「それは…。花言葉には悪い意味を持つ植物もあるの。それはハナニラ。悲しい別れ、卑劣、恨みって花言葉。中には良い意味と悪い意味を持つ植物もあるし、面白いよね」

スイカ「じゃああっちにある花は…？」

A「あれは…ムシトリナデシコ。花言葉は…罠」

話しているとガハガハと下品に笑いながら歩いてくる3人組

事前の情報通り、狩りに来たマグマ達だった

話す内容は、これまた下品な事に昨夜仕留めた妖術使いの話だ

Aとスイカは『これで決まり』と言わんばかりに視線を合わせ頷き合う

そして気付かれないようそっとその場を離れた

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