捜索 ページ38
コハク「…！千空、何かがおかしい」
外の気配に異変を察知したコハクが言うと
その直後、Aのただならぬ悲鳴が響き渡った
その場の全員が緊急事態を察し、外に飛び出ると、案の定ゲンとAの姿が見当たらない
コハク「A！どこだ！」
悲鳴の発生源を探りつつ、Aに声をかけるが、返事は帰ってこない
千空「悲鳴が上がったのはどの辺りだ？」
千空の問にコハクは「こっちだ！」と、先行し走り出す
もしもの時にそなえ、短剣を両手に構え注意しながら、迅速に目的の場所まで走りよると、そこには倒れている人影が…
コハク「何があった！」
声をかけた瞬間に倒れた男の状態を正確に把握することが出来た
どう見ても即死…
クロム「おぅ、大丈夫かよ、ゲン…！」
コハク「ダメだ。どう見ても即死だ。誰がこんなむごい…」
千空「いや待て！」
千空がゲンに刺さった槍を抜き、傷口を丹念に調べる
千空「血糊袋のガードだ…」
破れた袋からは赤い液体が溢れ出ていた
だが腹部に外傷は見当たらない
スイカとクロムが身体中調べて、見つけられたのは尋常じゃない量の血糊袋のみ
千空「ククク、やるじゃねえか。骨の髄までマジシャンだよ。テメーはよ…！！」
スイカ「Aがいないんだよ！」
コハク「あぁ…。ずっと周囲を見ているが犯人どころかAの姿も見当たらない」
千空「コハク！テメーこの辺りをざっと探してこい。だが見つからねえ場合は深追いせずに戻れ。この暗さじゃ二次被害になりかねねぇ」
ゲンを運ぶ準備を整えながら千空が指示を出し
間髪入れず走り出した私が危険のない範囲で捜索する
幼い頃からここで育った自分にしてみれば庭のような場所
暗くとも自分に危険が及ぶとは思えない
しばらく粘り、根気強くAを探すが痕跡すら見つけることは叶わなかった
ーーーーーー
コハクが倉庫に戻ると、そこではゲンの治療が行われていた
クロムが集めた素材を千空が厳選・すり潰し、薬を作る
クロムがゲンの体を綺麗に拭い、スイカがその後薬を体に乗せ布で抑える
ゲンは荒い呼吸を繰り返し眠っていた
千空「首尾は？」
作業を止めないまま千空が聞いてきた
コハク「…ダメだな。暗すぎて何も見つからない」
千空「だろうな…。コハク、お前は眠っとけ」
しばし沈黙した後、千空から出された指示
コハク「…だが！」
反論しようとしたが明るくなればAの捜索をしなければならない
仕方なく体力温存のため体を休めることにした
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (
レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです！評価，お気に入り登録しました！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2020年9月24日 3時
