Dr.STONE【新しい時代に足跡をつけに】

スイカの想い ページ36

眩しい一瞬の光を見た直後

Aとお喋りをしていたのに、スイカだけ千空に呼ばれて倉庫に入る

そこには、ゲンとAを覗く3人がいた

スイカ「なにか話？」

見張りの金狼と銀狼がいないのは仕方ないけど…
一緒に協力したゲンとAがいないのはなんで？とハテナが浮かぶ

千空「いいか、スイカ。よく聞きやがれ」

そう言って千空が始めたのは、さっきまで仲間だと思ってたゲンとAの話
司という人間と司帝国の存在…ゲンとAの正体だ

スイカ「つまり、その司って人がワルい人で、ゲンとAはその仲間ってこと？じゃあ、ゲンとAはワルい人なんだよ！？あれ？でもゲンはマグマから皆を助けてくれたんだよ？Aだって植物についていろいろ教えてくれて、花言葉とか薬になるとか…優しくて。いい人なんだよ！？」

千空に聞かされた話と、自分が知っているゲンとAが一致しなくてますます混乱する

千空「ククク、いい奴でもワルい奴でもねえよ」

コハク「ひたすらに軽薄なコウモリ男とそれに従い考える事を放棄したナマケモノだ」

千空「あさぎりゲンが良かろうが悪かろうが科学王国にゲットするしかねえんだよ。『司！千空はちゃんと死んでた！』って偽の情報を流させる。俺らの勝利条件はそれしかねえ！」

スイカはどうしてもあの2人を嫌いにはなれないんだよ
ゲンとAに直接話しを聞きに行こうと立ち上がると、さっきまで黙っていたクロムが立ち上がり倉庫の外に凄い勢いで顔を出した

クロム「おう！！聞いたかよゲン、A！！」

出来たばかりの発電機や製鉄炉を見ていたゲンと木に寄りかかって座っていたAは、突然の大声にびくっとし、呆れたような表情をしている

A「壁が薄いんだから、もちろん聞こえたわよ」

クロム「なら話ははえーな！テメーらも見ただろうが！電気を。あのヤベー科学の灯をよ！！勝ち負けとか知ったことか！司ＶＳ千空。どっちが有利とかクッソくらえだ！面白えんだよ！！断然、科学王国はよ……！！」

クロムの力強い訴えに心を揺さぶられる
何か言わなくちゃ…

スイカ「スイカももっとAと仲良くなりたいんだよ！ゲンとお喋りしたいんだよ！」

スイカを見つめるAの瞳が大きく見開かれ…
そして…気まずそうに…申し訳なさそうに逸らされた

ゲン「いや〜。熱いねー。青年の主張。でも残念。俺はそういうのないんだ、クロムちゃん。世界一ペラッペラな男でね。自分の損得しか見てないよ」

マグマ強襲→←科学の光

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す