科学の光 ページ35
知っている知識を総動員して植物の話を絞り出すと、スイカは目をキラキラさせて一生懸命に話を聞いてくれる
スイカ「そうなんだ。じゃあ花から取り出した油で火傷を治せるんだ！」
A「うーん…。実際やった事はないけど、ラベンダーのオイルは火傷に良いって聞いたことが…。でもないよりあった方がレベルの話じゃないかな」
スイカ「そのオイルはどうやって手に入れれば良いのかな？」
A「えっと…花を蒸留器で蒸留してオイルを抽出するんだと思うけど詳しい仕組みまでは流石に…それに沢山の花から少ししか抽出出来ないって聞いた気が…」
ハーブから漢方、効果効能、味から香り、果てはアロマオイルや花言葉のことまで喋り尽くし、Aとスイカが完全に打ち解けた所で、千空達メンバーが戻ってきた
雷鳴は過ぎ去り、雲が徐々に晴れ、雨は止んでいた
千空「ここにいたのか。お前ら仕事だ！」
ゲン「Aちゃん、ただいま〜」
まるで仲間のように当然の戦力としてAを使う千空に、興奮し疲れを感じさせないメンバーが次の作成に駆り出されていた
嬉しそうに立ち上がったスイカが張り切って手伝いに走り出す
A「そんな当然みたいに…」
渋々立ち上がったAも、何だかんだ巻き込まれるように作業を開始した
A「ゲン、ワクワクしてる？」
ゲン「あ〜。わかっちゃう？まぁどんなものが出来るのか楽しみではあるよねぇ〜」
A「ねぇ、もう決めた？」
ゲン「いやぁ〜。まだもう少しはね」
A「そっか。ゲン…。どちらを選んだとしても…私を必要としてくれる？」
ゲン「あのねぇ。なぁに当たり前の事いっちゃってんの？」
A「そっか！貴方が助けを必要とするなら、私はどこにいても助けに来ると…誓うよ」
そう言ってAはあどけない笑顔を見せた
ーーーーーーーーー
作っていたものが出来たのは暗くなってから
橋を見張る兄弟をゲンが適当に懐柔して、息のあった動きで歯車をグルグルと回させる
千空が倉庫の屋根に登って、クロムと2人でゴソゴソと準備を整えた
そして…
千空が手に持ったものを掲げ繋ぎ合わせた途端…
ーーー眩い科学の光がーーー
その場にいた誰もが息を飲み…
驚きに目を見張った…
A「…っ」
ゲン「まさかホントに…」
石器時代に電気だよ
ジーマーで
こんなの見せられちゃあね〜？
司ちゃん
この瞬間、ゲンの決意は固まった
そして、目を輝かせ興奮するゲンをAは静かに見つめていた
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (
レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです！評価，お気に入り登録しました！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2020年9月24日 3時
