日常は終わった ページ4
ゲン「あぁ。アレね。ジーマーでバイヤーに警戒されててどうしようかと思ったよ」
A「よく言うわ。私のこと全く信じてなかった癖に。それより、はい。今回の依頼品よ」
Aが資料をゲンに向かって差し出すのと同時に、ゲンからも白い封筒が差し出される
そしてゲンは資料を受け取り、さっそく目を通し始めた
Aは白い封筒を黙って受け取ると鞄の中にそっとしまった
ゲン「いやいや。毎回たいした仕事ぶりよ、実際。だから何度も依頼してる訳だし。お陰で毎回負けなしだからねぇ」
A「ご満足いただけたようで。資料にも書いたけど、今回の人は理論派だから自己分析の後にゲンに挑んで来ると思うの。一筋縄ではいかないかも」
ゲン「あぁ〜。でも流石、警戒してる時の癖や焦った時の行動傾向の調べに余念がないねぇ。人間冷静な判断力を失った瞬間が1番コントロールしやすいのよ。こんだけ調べてくれてれば、後は俺の力量次第って所でしょ。ちなみにだけど、これってどうやって調べてるわけ？」
A「企業秘密だけど…。実際にキャパを超える自体に遭遇させるとか…？」
私の言葉から何を想像したのか、ゲンは少し引き気味な表情をしている
ゲン「俺が依頼しておいてなんだけど、ジーマーで気をつけなよ」
A「…もしかして…心配してくれてるの？」
ゲン「それはねぇ。Aちゃんは女の子なわけだし」
他意はないと分かっていても、心配されれば何となく嬉しいものだ。Aはうっすらとはにかんでいた
A「わかった。善処します」
ゲン「わかってる気がしないけどね。まぁ良いか。それよりお昼はまだでしょ。今日は俺が奢ってあげるよ」
A「…！ホント！嬉しい」
普段から冷静でしっかりしてそうなAの、時々見せる年相応の反応を見たいが為に、ゲンは割と頻繁にご飯を奢っていた
運ばれてきた食事を美味しそうに頬張るAが、思い出したように聞いた
A「そういえば…。ゲン、今日仕事は大丈夫？」
ゲン「えぇ…。それ今なの？今日は夕方から脱出マジックショーの仕事があるけど、それまでは空きなのよ。Aちゃんは？」
A「個人的な仕事は今のところ入ってないから。今日はこの後○○町の交差点で聴き取り調査の予定なの」
ゲン「相変わらず大忙しだね〜」
食事の後、2人は『またね』と言って別れた
別れた後、あんなことが起こるとは知らず
次の再会が3700年後になるとも知らず…
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (
レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです！評価，お気に入り登録しました！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2020年9月24日 3時
