追跡調査�� ページ26
A「…まって。ゲンの反応に流されるところだったけど、何それ怖…」
ゲン「え…ちょっ…Aちゃん、引いてる…？」
3700年の年月気を失わず、寸分の狂いもなく数を数え続けるとか正気の沙汰じゃない
もはや狂気とすら取れる行動に引きはしても、嬉々として語ろうとは思わない
そんなAの様子を敏感に感じとったゲンは少し焦ったように取り繕った
ゲン「いや、ほら、壁に書いてあった日付の位置で大体の身長は割り出せるし。洞窟もさ、本当はAちゃんを案内したかったんだけど、今見張りとかもいて簡単には近づけなくなってるから。あそこ重要施設だから仕方ないよね」
A「なるほど…。とにかく分かった。じゃあ早速参考にさせて貰います。戻りましょう」
話しながら川沿いを上流に向かって歩いていたAは下流に向かって戻り始める
ゲン「え？せっかくここまで来たのに？」
A「うん。結構上流まで来ちゃったから。千空が私たちのプロファイリング通りの人なら流れが早い上流近くに拠点は置かないはず。流れが比較的緩やかな中流以下に何かあると思ったんだけど…何か見落としたのかな…？」
人がいれば必ず痕跡が残るはずなのに…見逃した…？
そう考えていたAは視界の端に違和感を感じ、ある一点を見つめる
A「あれは…何…？」
問いかけられたゲンがAの視線の先を追うと、そこには川から林に続く、土壌がむき出しになった道があるだけだった
ゲン「何って、ただの道が……あ！」
ゲンが気づいた時にはAは道にしゃがみこみ、土の感触や周囲の植物を調べていた
A「これは…。ゲン、追加調査が必要かも」
ゲン「それってもしかして…」
A「誰かは分からないけど、誰かがいるのは間違いないと思う。この道は土がしっかり踏み固められてる。1人の人間が半年やそこら歩いたぐらいじゃ、こんな道は出来ない。どういう経緯が知らないけど、もしかしたらもっと沢山の人がいるのかもしれない」
そう言って道を進んでいくと断崖絶壁の孤島に建てられた集落のようなものを見つけた
道を外れた高所から集落を観察すると、そこは周囲を海に囲まれた断崖絶壁の孤島が2つ連なってできた集落だった
ゲン「いたねぇ、人間。でもさぁ、原始的過ぎない？」
A「うん。とても、千空がここにいるとは思えないけど」
集落は海に囲まれ、島と島を繋ぐのは1本の橋のみで外から攻めにくい作りになっている
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (
レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです！評価，お気に入り登録しました！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2020年9月24日 3時
