司帝国�� ページ12
次の日Aは人々がガヤガヤと動き出す音で目覚めた
昨日話した通りに調査すべく、サッと身支度を整えて部屋を出た
部屋と言っても床に藁を敷き詰めただけの簡易的な洞穴だが、中には複数人で同じ部屋を使い雑魚寝している人も居るのだ
個室を与えられただけありがたい
恐らく私個人の評価で個室を与えられたというより、ゲンの評価が高くためにおこぼれで貰えた個室だとは思うが…貰えるならなんでもいい
部屋を出ると朝日がAを照らした
A「まぶしっ…」
正確な時間は分からないがこのジメジメとした暑さ、そしてまだ陽が低く眩しい朝焼けが徐々に高度をましていく様子から早朝6時くらいと予想する
太陽が登ってきた方角をみて、改めてこの世界では時間や方角を知るのが容易でないことに思い至る
気を取り直してAは北東西南を探し始めた
ーーーーーー
A「おはようございます」
南「…おはよう。今何時？」
南はまだ自室で寝ていた。声をかけて起こしてみたがまだ眠気まなこだ
A「正確な時間はわかりませんけど、朝の6時頃ですかね？」
南「なによ…。そんな早くに起こすなんて」
A「でも他の人たちはもう起きて働き始めてますよ？」
南「私は良いのよ。そういう仕事じゃないんだから」
そう言いながら未だ起きる気配のない南はAをさっさと追い払い眠りにつくつもりのようだ
だけどAもこの拠点の仕組みをそれとなく知っておきたい
A「私、司さんの依頼を受けることにしたんです。この世界で生きていくには後ろ盾は必要ですから。だから情報を集めてるんです。依頼のために情報は多いに越したことないので。南さんなら1番分かると思うんですけど…」
Aの言葉に南がピクっと反応し、鬱陶しそうに起き上がった
南「…何が聞きたいの？」
ーーーーーー
やっぱりこの拠点は司を頂点としたピラミッド型の組織だ。各々得意な分野で石化を解かれ、仕事の出来で立場が決まっている。現にここでは司に次いで氷月と右京がツートップの様だ。武力に秀でたものや貴重な特技を持つ人間が幹部として指示を出し、その他の人がそれに従う
さすが情報を武器にしている南だ。迷惑そうにしていても現状理解には十分な情報を持っていた
南から聞いた話を整理しながら次に氷月が見張りをする場所まで来る
A「おはようございます」
氷月「あぁ…。おはようございます。よく眠れましたか？」
A「はい」
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くらら(プロフ) - 星さん» ありがとうございます。コメント嬉しいです (2021年5月1日 9時) (
レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年5月1日 7時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 風音さん» ありがとうございます。なかなか旅に出ないし進みが悪くてすみません。更新頑張ります (2021年3月3日 13時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
風音(プロフ) - 関係性といいストーリーといい好きです！評価，お気に入り登録しました！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2021年3月3日 7時) (レス) id: 1d82dd420f (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 緋刃さん» ありがとうございます。なかなか更新が進まなくてすみません。今後もよろしくお願いします (2021年2月12日 3時) (レス) id: 10bc412026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2020年9月24日 3時
