静かなる攻防戦 ページ33
ナッシュタニアについては...
はっきり言ってよく知らない
今まであまり関わる機会もなかったし
話してみての印象は天真爛漫で世間知らずのお姫様って感じだ
まず探るならナッシュタニアかな...
ナッシュタニア達と行けば、可能性が低いとは言え、ゴルドフも一緒に探ることが出来る
A「...ナッシュタニアについて行きます」
モーラ「ふむ。姫を任せた。ではハンスとチャモはここに残り神殿を見張れ」
ハンス「にゃあ〜。美人がいねぇとやる気半減だべ。ゴルドフ、変わってくれねえべか？」
ハンスの言葉にモーラは呆れたようにため息を付いた
モーラ「...はぁ。A...頼む」
A「え...。私ですか？」
結局チャモもわがままを言い、Aはハンスと組まされ神殿の見張りをする事になった
...
.....
皆が出発をしてからしばらく経ち、ハンスが話しかけてきた
ハンス「薬の聖者様を知ってるだか？」
昨日の話は当たり障りない事をして過ごしたのに、今日のハンスはAに関わるものについて聞いてきた
その話題にドキッとしながらも、Aは心を落ち着け冷静に返事をした
A「知ってる。...私は万天神殿の管理官よ。各神殿への視察は私の仕事だから」
ハンス「だべな。個人的な関わりはどうだ？」
A「...あるわけないでしょ。私は聖者になってから日が浅いし、聖者様方は仕事上の人と個人的に仲良くするほど暇じゃないもの」
ハンス「にゃはは。なら、おらの事は聞いたことあるだか？」
Aはその問に一瞬考えた
だけど下手な嘘はすぐにバレるし、考え過ぎて間が開けばそれは肯定と変わらない
特にハンス相手では一瞬の迷いが命運を分けてしまう
だからAはあえて質問に答えることにした
A「あるわ。神殿にとって都合の悪い人間を消す暗殺者の噂程度ならね。でもそんな噂ならいつの時代もあったし、確証もなかったから都市伝説の類かと思ってた」
ハンス「うにゃ〜。本当にそれだけか？自己紹介の時の反応。あれは言われちゃまずい秘密に焦ったように見えただよ」
A「そ、それは...あくまでハンスの主観でしょ。言いがかりはやめて」
Aは拗ねたように顔を背けた
実際は動揺して顔を逸らしただけなのだが、ハンスにはそう見えたようだ
ハンス「ならそういう事にしとくべよ」
そう言ったハンスがピクっと反応し、霧に包まれた森の方に目を凝らす
A「ハンス？」
Aは不思議に思いながらも同じように視線を巡らせた
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くらら(プロフ) - サナさん» ありがとうございます。近々こちらも必ず更新します (2019年5月19日 1時) (
レス) id: f49ca5d704 (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - いつでも待ってます....!! (2018年12月14日 23時) (レス) id: 6ed4d1f691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2017年11月16日 2時
