闇夜の見張り ページ31
結局全員がアドレットを見つける事は出来ず、神殿に戻ってきた
夜の闇にまぎれてアドレットが奇襲してくる可能性を警戒し、2人1組で見張りに立つことになった
初めはハンスとA、次がモーラとゴルドフだ
ナッシュタニアとチャモは今回見張りから外された...
ゴルドフが見張りに立てるのに反対したこともあるが、まだアドレットを信じているナッシュタニアを見張りにするのは危険と判断した結果だ
チャモはいつもの癇癪で見張りを拒否した
その結果、最年長のモーラと一応最年少のゴルドフが組み、残ったAとハンスが組まされた
ハンス「なんか距離を感じるべ〜」
Aとハンスは神殿の屋根部分に十分な距離を保ち座っていた
A「...。見張りなんだから近くに一緒に座ってても意味ないので」
はっきり言ってハンスと二人きりになるのは怖い
なんでも見透かされてしまう気がするから
知られたくない秘密が多いから...だから近づきたくない
ハンス「見張りって言っても警戒するのはアドレットだけだべ。闇はおらの領域だ。問題ねぇ」
A「...はぁ...。警戒するのはアドレットともう一人いるはずの偽物もですよ。外と内の両方を警戒するのは大変っ...」
ハンスが猫のようなしなやかさと素早さでAに近づきひと一人分の隙間を明け、片膝を抱えるように座った
ハンス「にゃ！おら達はまだお互いの事を何も知らねぇ。偽物を見つけ出すためにも沢山話をするだよ」
ハンスがAの言葉を遮るように言葉を重ねる
A「...。ハンスさん...」
ハンス「それだべ！」
またハンスがAの言葉を遮った
A「..え...？」
ハンス「呼び捨てで良い。敬語も辞めるべ。それじゃあいつまでたっても他人行儀だにゃあ」
A「そもそも他人っ...」
ハンス「そうするべ！これからは仲間どうし仲良くしないとならねぇ」
わざとなのか、たまたまなのか、ハンスはAの言葉を最後まで聞かない
A「ちょっ...、ハンスさん...、待って...」
つらつらと1人喋り続けるハンスに、Aはペースを乱されていた
そしてついにAが声を張り上げた！
A「待ちなさい！ハンス！！」
ハンス「にゃあ...なんだべ？」
さっきまで一人で喋り続けていたハンスが、名前を呼ばれた瞬間、Aに反応した
まるでこうなるのを待っていたかのような反応に、Aは負けを認めた
そもそもハンスのペースに乗せられた時点で負けは決まっていた
A「...わかった」
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くらら(プロフ) - サナさん» ありがとうございます。近々こちらも必ず更新します (2019年5月19日 1時) (
レス) id: f49ca5d704 (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - いつでも待ってます....!! (2018年12月14日 23時) (レス) id: 6ed4d1f691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2017年11月16日 2時
